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  • 柏

2018年8月19日 vs 柏レイソル

19:00 ヤマハスタジアム

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

立ち上がりに先制して、メンタル的にアドバンテージを得られたゲームだったと思いますし、2点目も早々に入って、しかも決めて欲しい選手が決めてくれるという、チームとしてもこの上ない形になって、非常に余裕を持ったゲーム運びが出来たのではないかと思います。特に上原と山田のところは即席もいいところだったのですが、トレーニングの中ではもちろん何度も試している組み合わせですが、これだけ怪我人、出場停止が出た中で100点以上の答えを出してくれたと思いますし、先制点の松本も、前回先発した時は苦しい、にがいパフォーマンスだったと思いますが、この1戦に懸ける想いが先制ゴールに繋がって良かったのではないかと思っています。後半守りに入った中で、ゲームを終わらせる形としてはもちろん合格点だとは思いますが、シュートは1、2本で攻撃の形を作れなかった。相手が前がかりになっていて怖かったかも知れませんが、もう少し出ていったりクロスに飛び込んだりといった迫力を持った攻撃の形、アタッキングサードに入ってからの、前を向いた中で2、3人目のコンビネーションとしての崩し、そういったものが前半同様出てくれば、もう少し押し込めたゲーム展開になったと思います。ともあれ結果が出ていない、少しネガティブな要素がたくさん出てくる中でも、選手は下を向かずにトレーニングしてくれましたし、大井君に第2子が誕生し、新里君が無事退院し、大久保が200ゴール、100枚目のイエローカードと(笑)、非常にメモリアルなゲームになったと思っています。

──中盤が活性化した要因について

私のコーチングというよりも、選手の最初のアクションというよりも、柏がアプローチにだいぶ躊躇していたので、特に山田と上原、それから大久保が落ちていった時には自由にボールを運べたり、パスがたくさんつながるシーンがあったと思うので、その時間を作っている間に両ワイドが高い位置を取れたのではと思います。ゴールシーンも高い位置で奪えて、そこからシンプルにゴールに直結する動き、あれが今まで松本には無くて、多分ワイドに幅を取りに行っていたと思いますが、今日はよくゴールに向かう動き出しをしてくれたなと。あの得点は対レイソルにしたら効果のある得点だったと思います。

──J1リーグデビューの伊藤選手の評価は

前が少しへばってきて、どの選手を入れるかという中で、上原、山田のところは代えたくなくて、またその背後のところで、クロスはもちろんセカンドボールを拾うための選手が1人欲しいなと。今日のベンチワークの人選では伊藤が最適だったと。彼は天皇杯で相当ひどいパフォーマンスで、同世代の大学生に対して差をつけられなかったという反省点を活かして、そこから休みの日もグラウンドに出てきてボールを蹴っている姿を我々も見ていたので、そういった努力が、時間は短かったですけど今日のデビューに繋がったと思いますし、僕はデビュー戦負けているので、勝ちゲームでデビューできたのは彼にとっても想い出になるのではと思います。

──大久保選手のゴール以外のパフォーマンスについて

前半もそうですし、後半も中盤で2、3回(相手のボールを)食った部分は、個でのアプローチのセンス、それから覚えている方はサッカー通ですが、右サイドの深いところからのクリアボールの質。あれはとびっきりの一流のプレーだと思うので、ああしたプレーが90分通して出来ていたと思いますし、バテそうだなと思った時に声をかけて、その後20、30mしっかりとボールを追っているので、攻守の切り替えも含めて非常に高いパフォーマンスだったなと。今後2トップでもシャドウでも、もちろん1トップでも、もちろん最初からそういうメンタリティだったと思いますが、今日のゴールで「どこでもどんとこい」という、懐がより深くなったと思います。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

──前節の悔しさを晴らすようなゲームでした

ホームゲームということで、サポーターの方々にはすごく力を与えてもらっていますし、なかなかホームで勝てていなかったので、仙台戦、そして今日と、勝つことが出来て非常に良かったです。やはり、早い時間帯に先制点を取ることができたことと、続けざまに追加点も取れたことが大きかったなと。あとは、後ろに重たくなりすぎないような守備をしつつ、もう少しカウンターから点を取れれば良かったのですが、後半は少し攻められすぎてしまいました。ただ、今日は本当に勝ててよかったという想いです。

──完封での勝利も大きいのでは?

そうですね。いつも言うように、どんな形であれ勝てればいいと思うのですが、自分が貢献出来ることというのは完封という形だと思うので、それは良かったと思います。

──後半途中から相手は高さのある選手を投入しました

大きい選手だったので、中に放りこんでくるボールが多かったですし、勝てなくてもセカンドボールというところはしっかり気をつけていました。あとはクロスの対応というところで、2、3本ヘディングシュートを打たれてしまいましたが、みんな最後まで身体を寄せてくれていましたし、あまり強くないシュートだったので、カミック(カミンスキー)にも余裕があったのではないかなと思います。

──新里選手にも勇気を与える勝利だったのでは?

そうですね。まだまだここからが(新里)亮にとっては長いと思いますが、(無事退院して)ポジティブな空気をチームにもたらしてくれたと思いますし、みんなもやっぱり亮のためにという気持ちがあったので、より強い気持ちで戦えたんじゃないかなと思います。

松本 昌也

松本 昌也

選手

──まずは今日の試合を振り返って

前節、前々節と負けてしまっていて流れが悪かったので、とにかく先制点を取ることを大事にしていこうと。立ち上がりすぐに得点できたので、非常に良い流れで試合を進めることができたかなと思います。

──先制ゴールの場面を振り返って

(山田)大記君のパスが非常に良いボールだったので、あとは落ち着いて決めるだけでした。ゴールに直結する動きをして、そこに上手くボールがきたので、決めることができて本当に良かったです。

──そのひとつ前にも良いシュートを打っていましたね

チームが勝てるように、スタートからどんどん積極的にゴールに向かって行こうということは意識して試合に入りました。

──前節の敗戦からチームとしてどう切り替えて今日の試合に臨んだのですか?

次の日から「明るく行こう」と。みんなで練習中から声を出して明るく取り組んできたので、それが今日の試合にも繋がったのかなと思います。

──次の試合に向けて

次節また連勝出来るように、アウェイで鹿島との一戦ですが、しっかりと良い準備をしてチーム一丸となって頑張りたいです。

山田 大記

山田 大記

選手

──前節の悔しさを晴らす勝利になったのでは?

そうですね。すごく悔しい負け方をしてしまいましたが、しっかり切り替えて立ち上がりから集中して入ることができた結果、チームとして先制点を取れたので良かったです。

──攻守で素晴らしいプレーがありました

久しぶりにボランチのポジションに入りましたが、序盤に点を取れたのでバランスを意識しながらあまり前に出ていくというよりは、しっかりと相手の攻撃の芽を摘むというところで、落ち着かせようという想いでいました。とにかくチームとして勝てたことが何より良かったです。

──上原選手とは練習でもコンビを組むことがあったと思いますが、どんな話を?

そうですね。結構やっていたので、不安はなかったです。「柏は良い選手がたくさんいるので、集中してやっても裏を取られてしまったり間を通されることがあるかもしれないけど、とにかく足を止めないで、運動量豊富に90分しっかり走って、途中でバランスが崩れたらそこをカバーするようにやろう」というようなことを(上原)力也とは話していました。

──松本選手の先制点をアシストした場面について

相手のボールをカットしたときに(松本)昌也が良い状況で走ってくれていたので、コースもありましたし難しくはなかったです。

──ここからの戦いに向けて

無失点に抑えたことはチームの自信にもなりますが、とにかく次が大事なので、1試合1試合、次の試合に活かしていけるように、勝ち続けられるように頑張ります。

大久保 嘉人

大久保 嘉人

選手

──ジュビロ初ゴールが生まれました

なかなかゴールを取れなかったですが、今日ホームで決めることが出来てホッとしています。あそこで(森下)俊がシンプルに出してくれたからこそのゴールだったなと思いますし、あそこで慌てて打ってしまっていたら、ゴールの中に選手もたくさん入っていたので難しかったですし、そこを冷静に出してくれたので、本当に半分は俊のおかげです。

──J1、J2通算200ゴールですね

正直嬉しいですけど、通算の記録なので、J1だけで考えるとあと18点取ることができれば200ゴール。そこを目標にしてやってきていますし、そのための通過点として、もっともっと努力してやっていきたいなと思います。

──前節の敗戦からの切り替えも難しかったと思います

名波さんが、「そういうときこそ笑顔で練習から取り組もう」と言っていましたし、その中でみんなも負けた空気にならずに、勝ったときのような空気で練習できていたので、それがこうやって試合に出たのかなと思いました。

──次節の戦いに向けて

鹿島も本当に手強い相手ですが、今日のようにみんながアグレッシブに走って、そういうサッカーをすれば必ず勝てると思いますし、自信を持ってやっていきたいと思います。

上原 力也

上原 力也

選手

──今日の自身のプレーと試合を振り返って

守備から入ろうという考えがあって、0点で終わることができましたし、立ち上がりの早い時間帯に1点取れたことが試合を通して大きかったと思います。(山田)大記君とはトレーニングから何回かボランチを組んでいますし、試合前の色々な場面で話す機会も多かったので、違和感なくできたなと思います。ただ、今日は本当に(松本)昌也君の1点がチームに勢いをもたらしてくれました。すごく嬉しかったです。

伊藤 洋輝

伊藤 洋輝

選手

──J1リーグデビュー戦となりました

良いデビューだったと言ってもらえたので、もっとボールを触りたかったのですが、とりあえず0点で抑えるという役割を果たせたことは良かったかなと思います。

──休みの日も練習している姿を監督も見ていたと

寮のカーテンを開ければすぐグラウンドですし、(中村)俊さんなど先輩方も出てきて手伝ってくれるので、そういう環境に本当に感謝しています。

──ここからの活躍に向けて

まだまだ目標はすごく遠いところにあるので、一歩一歩進んで行くことができたらなと思います。

──リーグ戦独特の雰囲気は感じましたか?

会場の雰囲気はもちろん、あとは久々の勝利だったので、サポーターの方々が応援してくださる熱など、そういうものを感じることが出来るゲームでした。

──今日の試合で自身の役割として一番大切にしたことは?

2対0で勝っている状況だったので、まずは0で抑えて勝つこと、そしてゲームを落ち着かせてこいと言われました。ボールにあまり触ることはできませんでしたが、デビュー戦で勝てたことが一番大きいかなと思います。

柏レイソル 加藤望監督

──試合の総括

この試合は大事だということで選手と共に臨んだのですが、本当に残念な結果になって申し訳なく思いますし、でも下を向かず前に進んでいきたいと思います。