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2018年7月22日 vs 北海道コンサドーレ札幌

19:00 札幌厚別

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

対戦相手の人数が少し多いように感じるゲームだったのですが、そんな中粘り強く戦ったと思いますし、9節以来の完封ゲームなのでそこは誇っていいのかなと思います。ゲーム内容としてひとつはPKストップが大きなポイントだったと思いますし、前半の向かい風を粘り強く耐えた所から、徐々に我々のペースになったと思います。ただ、ゲームを通して札幌にボールを握られたのは確かですし、クリアの質、縦パスの質であったりといった所で少し差が出て、押し込まれる時間が長かったと思います。人数の問題は最初に言いましたけど、90分通して落ち着いてやらなくてはいけないですし、ハーフタイム、試合後とまだまだ興奮している選手もいたので、もう少し自分をコントロールしてゲームをしないと、上位進出の目標はなかなか達成できないのではと思っています。

──大久保選手への指示と評価は

3-4-3にシステムを変更する中で2シャドウの意図を持ってやって欲しいと。ただ右、左、真ん中といったことは気にせずに、攻撃の時は自由に顔を出してボールをたくさん触ってくれと。あとはフィニッシュの回数が増えるようなボールの配球であったり、シュートのイメージを持ってやって欲しいと伝えたくらいです。評価をするのであれば50点くらいかなと。もう少しボールサイドに顔を出さなくてはいけないと思いますし、攻から守は非常に頑張ってくれたと思いますが、守備から攻撃の時に、何回か、クリアボールであったり、カミンスキーがキャッチした時に体が反応しないシーンがあったと思うので、ゲーム感、トレーニング感も含めてまだまだ上げていかなくてはいけないかなと思っています。ただ、ゲームに出られたことは彼にとってプラスだったと思っています。

──新システムについては

まだ1ヶ月しかやっていないですし、適正ポジション、立ち位置というのはもっともっと明確にやっていかなくてはいけないと思いますが、合格点と言っても過言ではないのかなと。ただ、先ほどから言っている奪ったあとの質や、ファーストプレーで前選択を持てないシーンなど、そういった個々の局面で違った選択をしておけばというところは多々あると思います。システム云々ではなくて、これは。そういう部分のクオリティが上がってこないと、相手を押し込める時間、守備ではめこむ時間というのが自分たちの思い通りにいかないんじゃないかなと。今日は自分たちで2ラインにするようなコンサドーレの特殊なシステムなので、そこで我々が分裂分断しないように、コンパクトにコンパクトにということを意識してやった中では、宮崎のアンカーというのは非常に効果があったと思いますし、あそこでボールが奪えなかったのですが、コースを限定しながら(高橋)祥平や(新里)亮のところで何とかボールを触れたシーンも何回かありました。最終的には宮崎が上がって行って1対1になったあのシーンのように、ゴールに直結する動きも、あの後ろから出ていけば圧倒的にマークもつけないと思うので、90分の中で1、2回でしたが、そういったシーンは今後も作り出せればと思っています。

宮崎 智彦

宮崎 智彦

選手

──新しいシステムにトライして、リーグ戦では2試合目でした

常に自分に近い選手や後ろの選手たちと声を掛け合っていました。相手の独特なサッカースタイルというものに対して、少し前からはめに行った方が良いかなという部分も、チームとして出来ていたと思います。

──アンカーのポジションからの攻撃参加について

上がって行くことは理想ではありますが、無理に出て行ってバランスを崩すのも良くないなと。ただ、もう少し攻めに出られる回数を自分自身増やすことが出来れば、もっとこわい選手にもなれると思いますし、チームのプラスにもなると思うので、もっともっとやっていかないといけない部分だと思います。

──新システムにおいて、修正点は?

前節までは点が取れていないと言われていた中で、鹿島戦で3点取れたことは、チームにとってプラスでしたが、今日は無失点に抑えられてしまいました。その点では、自分自身もそうですが、取れる場面でゴールを決めないと、上にはしがみついていけないなと改めて感じた部分でもあったので、ああいうチャンスをものに出来るように、しっかり練習していきたいなと思います。

──完封という結果について

そこは良かったなと思いますし、昨年一番失点が少ないチームになれたことで、自信も自分たちについただろうし、それを当たり前のようにやっていかなければいけない部分がある中で、今日の無失点というのはチームにとってもすごく良いことだと思います。

カミンスキー

カミンスキー

選手

──前半のPKストップの場面について

GKにとって、PKの場面というのは難しいものですが、ストライカーの方がプレッシャーを感じるのがPKだと思います。もうひとつは、ジェイがチームメイトだったということが、あの場面をもっと難しくしたと思います。自分はジェイのことをよく知っていますし、もちろんジェイも自分のことをよく知っています。そういうことを踏まえると、あの場面は“メンタルゲーム”でした。自分としては、右に飛ぶということをある程度決めていて、それが上手くいって良かったなと思います。

──守備陣が中心となって、無失点に抑えました

ディフェンスの面は、とても良いと思います。チームとして、安定した戦いが出来ているなと。あとは、より多くのチャンスを作ることが課題だと思っています。攻撃の面で、これからチーム一丸となって改善していくことが出来ればと思います。

大久保 嘉人

大久保 嘉人

選手

──ジュビロでのデビュー戦について。シュートも積極的に放ちました

次につながったかなと個人的には思っています。(シュートの場面は)あそこは自信があるので、外れてしまった結果は仕方ないですが、ここから徐々に合ってくると思います。そして、味方との連係についても、自分が早く合わせられるようにやっていかないといけないなと。そういう意味でも、本当に次につながる試合だったなと感じています。

──川又選手との連係の中で一番大切にしていたことは?

やっぱり、距離感を近くにしてプレーした方が(川又)堅碁も活きると思いますし、自分も堅碁の近くにいれば、何か起きるかなと思っています。どんどん近くでプレーすることがチームのためになると思うので、そこを意識しながらやっていきたいです。

──ここからに向けての課題は?

中盤で自分がためを作ることが出来れば、前への攻撃の厚みも出ますし、そこはイメージとして今日も持つことが出来ました。まだまだ今日が初めてですし、ここからシーズンは長いので、早く自分がフィットするだけです。

北海道コンサドーレ札幌 ペトロヴィッチ監督

──試合の総括

0対0という引き分けの結果でしたが、非常に残念な気持ちです。これだけ頑張ってくれた選手たち、あれだけ応援してくれたサポーターの方々に勝利を届けることが出来なかったことが、私自身非常に残念です。立ち上がりから選手たちは、ホームゲームを何が何でもものにするという想いで入ってくれました。リスクを負いながら相手のゴールに迫ってくれたと思います。今日の選手たちのプレーというのは、運動量、ゲームの作り方、攻撃の形、何が何でも勝つんだという勝利への意欲が非常に素晴らしいものがあったと思っています。