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2018年5月19日 vs 湘南ベルマーレ

19:00 BMWス

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

今日は湘南のサポーターの方々が、我々のバスを盛大な拍手で迎え入れてくれました。アウェイ17クラブの中で断トツ、迎え入れの対応がナンバー1だなと。我々も見習いたいなという立ち居振る舞いをしていただきました。非常に感謝しています。

ゲームとしては、人もボールもよく動いてタッチ数も少なくて、今日はゴールに向かっていく回数の競争だという中で、我々の方がそのどれも圧倒出来たと思いますし、アグレッシブで後ろから2ウェーブ、3ウェーブ出てくる湘南を相手に、そこも我々が圧倒出来たと。ゴールシーンは無かったのですが、シュートシーンが非常に沢山生まれ、決定的な場面も沢山生まれたというのは、自信を持って良いのではないかと思っています。志向するサッカーが、僕個人としては曺さんと少し似ているかなというところで、圧倒出来た自信と、サッカーの怖さ、押しまくっていてもあの1本の失点で3ポイントを取れないという怖さも良く理解した上で今日は戦っていましたが、案の定向こうのゲームプラン、我慢強くワンチャンスというものにやられてしまったかなと思っています。選手に言ったのは「顔を下げることは全くない」と。チームはケガ人などが出て、非常に厳しい、苦しい、この中断期間までの戦いでしたけど、自力で21ポイント取ったという自信は今後に繋がっていくと思いますし、「今日のようなゲームを続けていければ、さらに高みにも行けそうな気がする」ということも言いました。現状は6位ですけど、おそらく下に圧縮されると思いますし、上に離されるとも思いますので、どっちつかずの順位になって、選手のモチベーションがなかなか上がらない可能性はあるのですが、このリーグ戦の連敗というものをひとつのパワーに変えて、また中断明けから頑張っていきたいですし、ルヴァンのプレーオフ2試合が選手の力で我々のカレンダーに組み込めたので、この2試合も重要視して戦っていきたいと思います。

──試合としては湘南のペースに徐々に巻き込まれていく感じだったのでしょうか?

もしもそういう風に見られるのであれば、一つの原因として田口と山本のところで何回か食われる(ボールを取られる)シーン、特に田口が何度も食われるシーンがあったからでしょう。あそこでプレッシャーのスピードが上がっているよと、プレスバックも含めて囲まれていると。その密集の早さから奪われてシュートというのが狙いだぞと。その中で食われだしてから田口がちょっと隠れだしてリズムが無くなってきて。もし質問のように見えるのであれば、そこから湘南のペースになっていったように見えたのではないかと思います。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

──今日の試合を振り返って

非常に前半から良い入りが出来ましたし、今シーズンは前半に失点してしまうことが多かったので、集中して入ろうと。その中で、ゴールを取ることが出来れば良かったのですが、後半ああいう形で失点してしまいました。相手は先制したらブロックを組んでくると思っていた中で、なかなかボールは回るけれど崩しきれないというパターンになってしまったので、やはり先制点を取りたかったです。

──ここから中断期間に入ります

まずはゆっくり休んで、身体と心の面でリフレッシュすることが大事だと思います。リーグ戦は2連敗ということで、良くなかったことはもちろんですが、神戸戦と違って今日はアグレッシブにプレー出来ていたと思いますし、結果が出ていないのでもちろん満足も納得もしていませんが、今日のようにボールも人も動くようなサッカーを繰り返していければ、もっと勝点を取れると思います。ただ、ゲームをコントロールしていた中でも勝点を取れなかったことをしっかり見直して反省することが大事だと思います。

中村 俊輔

中村 俊輔

選手

──今日は途中からピッチに立ちました

後から出たのでギアチェンジをしたかったなと。ただ、こういう試合もあると思います。(順位は)下が迫っていますが、そこに巻き込まれないためにもこの中断期間は大事だなと思っています。チームは良い雰囲気というか、松浦も山田も良い感じですし、自分も一緒になってレギュラー争いをしたいなと。今日は(田口)泰士が途中交代しましたが、泰士だけのせいではないし、あそこで食われてしまいましたが、周りのサポートの角度や3バックのビルドアップの仕方にも改善点があったと思います。課題はいっぱいありますが、名波さんが上手く導いてくれると思いますし、そういう意味でもこの中断期間をすごくポジティブに捉えています。シーズンは長いですし、今日も最後の最後までコーナーでボールを奪い合っているときも、ミヤ(宮崎)や(小川)大貴がアグレッシブに100%で取りに行っていました。もちろん、今日勝っていたら勝点は全然違いますが、自分としてはアウェイでマリノスとレイソルに勝ったのは、すごく大きいと思いますし、少し最後はトーンダウンしてしまいましたが、それもやっぱり自分が怪我でいなかったので申し訳ないという思いがあります。ルヴァンは良い形で突破したので、若い選手というか、(荒木)大吾や(大南)拓磨、(上原)力也もそうですが、キャラクターを持った選手が出てきたので、もっと自信をつけていけば、チームの迫力もアップすると思います。今のチームには、そういう意味でも一人ひとりの居場所があるので、良い選手はもっと伸びると思いますし、この中断期間はすごく大きいと思っています。

小川 大貴

小川 大貴

選手

──後半、決定的な場面をつくりました

あの場面は、マツ君(松浦)へのクロスを選択しました。今思えば色々ありますが、打てばよかったとか、(川又)堅碁君は横でフリーでしたし。後悔するくらいなら、打てば良かったなと思います。相手はマンツーマンのような形で、最初から自分に張り付いていましたが、その中でも前半からガンガン仕掛けることが出来たと思いますし、チャンスも作れたと思います。ただ、後半の失点シーンは自分のところでもう一歩、もしくはその前の判断をあそこまで来る前のポジショニングや寄せをもっともっと改善していかなくてはいけません。悔しいですね。

──中断期間に取り組んでいきたいことは?

特別何かを変える必要はないと思います。自分たちが積み重ねてきたことをさらに積み上げていければと。今日は負けてしまいましたが、やれているという実感はみんなあると思います。もちろん最後のところの、精度やコンビネーションだったりというのはまだまだですが、そういう細かいところをこの中断期間で突き詰めていければいいかなと思います。今日は、チーム全体としてやりたいことは出来たと思いますし、本当に一試合一試合積み重ねていくことが大事だと思います。

湘南ベルマーレ 曺貴裁監督

──試合の総括

今日のナイトゲームは我々の試合だけで、全国的にも注目された中での試合でした。ここ最近は連敗していましたけど、チームは良い流れで来ていたと思っていましたし、そういう意味では前半はジュビロさんにボールを動かされてピンチもありましたけど、全員がきっちり出来ていましたし、ボールを奪ったらゴールのための動きやパスなどはいつも以上にあったと思います。ジュビロさんは技術も、選手の戦術理解度も高くJ1のチームだと改めて思いましたし、そのJ1のチームに勝ったのは、選手が良くやってくれたからだと思います。