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2018年4月21日 vs ベガルタ仙台

14:00 ユアスタ

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

前半は、とにかく我慢比べのゲームになるんじゃないかということを選手には伝えてありました。というのも仙台は守備が非常にしっかりしていて、構築もそうなんですけど最後まで諦めないでしぶとくというのが、ボックス内もしくはボックス近くで徹底されているクラブでもあるし、実数も失点数は少ないですし、なおかつこのホームでサポーターの後押しを受けて強さを発揮すると。なので、先制するまで、もしくは自分達のチャンスが増えるまでは我慢して行こうと伝えました。先制点となった松浦のゴールの前に、ギレルメのクロスから田口のダイビングヘッドがあったと思いますが、あのシーン辺りからチーム全体が前がかりになりまして、3バックも後ろに余ることなく、ウイングバックも早い段階でボールチャレンジに行ける距離を意識していて、チーム全体が前がかり、前体重になれたのではないかと。それが1点目、2点目に繋がったと思っています。この難しいアウェイを3対0で終えられるとは思っていなかったので、ちょっとびっくりしているところもありますけど、これは積み上げてきたものですし、それからこのゲームをターニングポイントにしようと。それは順位が上位のべガルタに対してという意味でもそうですし、(ジュビロは)前線、もしくは中盤の重要なキーになる選手がいない中で、自分達の形を見い出したいともがいている最中ですが、そこで3点を取ってゲームを終えられたというのは、チームとしては非常に良かったのではないかと思っています。

最後に、予算がかかる中で前々泊を認めてくれて、プレーヤーズファーストに、快適に我々がゲームに臨めるようにしてくれたクラブに感謝したいと思います。

──小川大貴選手、松浦選手ら、最近スタメンで出場している選手について

基本的に悪いから入れ替えている訳ではなく、より良い選択をしたいという中でメンバーが入れ替わったと思うのですが、このリーグ戦の連勝は特に調子の良い選手が結果を出してくれていると思いますし、また中3日、中2日でリーグ5連戦がある中では、何人か入れ替えなくてはいけません。傷んでいる選手、疲労蓄積の選手がいるので、しっかり精査しなくてはいけませんが、今日の1、2点目に関しては、ゴールに向かっていく姿勢というものが結果に表れたと思いますし、我々にとって被シュート数が少なかった大きなポイントとしても、今日はその差がべガルタとジュビロに出たのではないかと思っています。

──後半への具体的な指示は?

べガルタの前線3枚に、斜めの7、8メートルのくさびが何回か入っていたので、まずそこを消すことを大前提にし、消しきれば横パス、もしくは1回こねてくれるので、そこからぐっとスピードを上げようという守備のアプローチをしました。プレスのスピードも誰か一人が上がれば連動して上がるようになったと思いますし、先ほど言いましたけど3バックが余らずにボールチャレンジに行っていたので、カバーリングも含めてですが、非常に良い形を構築出来たのではないかと。特に後半の45分は攻撃的になっているように見えますが、守備がしっかりした中で良い攻撃に繋がったのではと思っています。

──仙台は高い位置からプレスをかけてきました

それは、ミラーゲームではないですけど同じようなシステムで、しかも同じような意図を持ったチーム同士だと思うので、やり辛さ、難しさはあったと思うのですが、怖くなったら背後のスペースへ、うちの20番を走らせろということを徹底したので、それもやりきってくれたと思っています。

──前半は相手の良さや意図を消していた印象でした

特に中野選手と蜂須賀選手のところでスピードが上がると、どうしてもボックスのところで迫力を持ってこられてしまうので、そこでスピードを上げさせないことと、中締めが甘かったために前の3人にくさびが入ってしまっていたので、そこは大きく反省しなくてはいけない点だと。ただ後半それを修正出来たので、良い攻撃に繋がったと思っています。

──小川大貴選手、田口選手のゴールについて

チームとしてもポジティブに捉えて良いですし、試合前に選手達に言ったのは「ゴール数は全く付いてきていないけど、自分達はストレスを感じることは無い」と。誰かが決めてくれない、というのではなく、チームとして点を取りに行けばいいと。もうひとつ、質ではなく回数で、下手な鉄砲ではないですけど、とにかく打ちまくろうと日頃から言っているので。ミドルシュート、今日の2点目もそうですし、他のシーンでもあったと思いますが、積極的にゴールに向かっていってくれたと思っています。

田口 泰士

田口 泰士

選手

──松浦選手のゴールが生まれた場面について

スペースを見つけたので、(中村)俊さんなら出してくれるだろうと。目が合いましたし、欲しいボールが来ました。シュートを決めることはできなかったですが、結果としてそのこぼれ球をまっちゃん(松浦)がしっかり決めてくれたので、ああいう侵入していくプレーというのは自分自身もっと出していきたいと感じました。

──中村選手のFKから自身の初ゴールが生まれました

良いボールが来るのは間違いないので、来そうなところを予測しながら入っていきました。いつもならニアに行くことが多いのですが、シュートを決め切ることができていなかったですし、後半の最初のチャンスも外していたので、貪欲にボールに合わせて行こうと。上手く決めることができたので良かったです。

──アウェイ初勝利、リーグ戦2連勝とチームとしても乗っていけるのでは?

そうですね。連勝したいという想いがみんな強かったと思います。ホームで勝って、アウェイに乗り込んで連勝できたというのは、チームとしてもすごく自信になると思いますし、今日のようなタフなゲームに3対0で勝てたことも今後につながると思います。

──改めてジュビロでの初ゴールが決まった瞬間の率直な気持ちを

めちゃくちゃ嬉しかったです。本当に毎試合チャンスがある中で決めることができずに、惜しい止まりだったので。自分自身にイライラするというか、決めたい決めたいとずっと思っていました。今日も後半最初の決定的な場面を止められてしまって、「またか」と思ったのですが、そのあとも貪欲に狙いに行って良かったなと思います。

──リーグ戦の連戦が続く中で、1試合1試合の勝利の重みがすごくあるのでは?

やっぱり連戦の初戦は取りたいということをミーティングでも話していましたし、ここからまた大事な試合が続いていくと思うので、今日は今日でまた切り替えて、次に備えたいです。

松浦 拓弥

松浦 拓弥

選手

──先制ゴールを振り返って

ラッキーなゴールでした。(田口)泰士がトラップした時点で、すごく上手いトラップだったので泰士が決めるだろうと思って見ていて。結果的にこぼれ球が自分のところに転がってきたというゴールでした。

──試合を振り返って

前半は我慢の時間もありましたが、シュートチャンスもありました。もっと拾った後のボールを大事にすることができていれば、もっと上手く試合を運べた部分はあったかなと思います。自分自身も1点は取りましたが、もう1点取れるチャンスもありましたし、もっともっと制度を上げなければいけない部分もたくさんあったので、次に向けて上手く改善していきたいと思います。チームとして勝ったことはすごく良いことなので、より良くなるように、次につなげていきたいです。

──先制点が決まる前からゴールの予感はあったのでは?

そうですね。インターセプトからの速い攻撃ができていましたし、ギレ(ギレルメ)も(小川)大貴もスピードがあるので、自分はもっとサポートができたと思いますし、もっと呼び込めたかなというのは個人的には思っています。次に向けてコミュニケーションを取っていきたいなと。泰士君とギレのところの連係がさらに良くなれば相手も嫌だと思いますし、実際今日も1本チャンスがありましたし、前節もギレのアシストから点が生まれているので、より良い距離感を保つことができればもっとチャンスは増えてくると感じています。

山本 康裕

山本 康裕

選手

──リーグ戦2連勝となりました

自分もチャンスなので、これを逃したくないという想いがあります。やはりチームが勝たないと評価されないと思うので、チームが勝つことを最優先にして、僕だったり泰士が良いプレーをすれば、自ずと勝利も近づいてくると思っています。今、やっていてすごく楽しいです。鳥栖戦も今日もガチガチの展開でしたし、こういうゲームをものにするのはすごく嬉しいし、こういうゲームを逃すと走り損みたいにもなってしまうので、勝てて良かったなと思います。

──ボランチとして意識していることは?

やはりセカンドボールを拾い続けたいなと。そうすればまた攻撃のチャンスにもなりますし、自分たちの展開に持って行けると思うので、セカンドボールに関しては常にアンテナを張って、難しいボールでもまず自分が触れるようにということを意識しています。周りのフォローもすごく早いので、なんとか自分が取ってつなぐことができれば、楽な戦い方ができるかなと。自分としてはボールに触り続けなければいけないと思うので、それはビルドアップだけではなくて守備のところでもボールに触って行けばリズムに乗っていけるので、セカンドボールへの意識はすごく大事にしています。

──前半は我慢の時間が続きました

そうですね。鳥栖戦もそうだったように前半我慢できれば相手もだんだん落ちてくると思うので、オープンな展開になれば自分たちの方が強いかなと。今日も徐々にスペースもできてきて、(中村)俊さんや松浦のところにボールが入るようになってきました。その中で、もっともっと自分も触らないといけないですし、前半から後半のような展開にしていかないと守備陣の負担もすごく大きくなってしまうなと。周りが孤立しないようにプレーすることも自分の役割だと思っています。

小川 大貴

小川 大貴

選手

──ゴールの場面は思い切りよく中に入って行きました

似たようなゴールを昨年の湘南ベルマーレ戦で決めていたのですが、チームが勝利できたことが何より良かったですし、ああいった自分の特徴を最大限生かすプレーができてチームに貢献できたことも良かったです。

──改めてゴールシーンを振り返って

ボールが入った瞬間に打とうと決めていました。縦にも行けるしカットインもできるというところを、自分は両方特徴としてやってきたので、あそこでシュートがあると相手も出てこざるを得なくなるので、一番良い結果が出たのかなと思います。

──イメージ通りのゴールでしたか?

イメージ通り思い切り振り抜いたところもありますが、一度ああいう形を見せておくと相手は中をケアしてくるので、今後は自分が縦に行きやすくなるなと。シュートは本当にイメージ通り打てたかなと思います。

──シュートの意識について

今シーズンは特に攻撃のバリエーションというのが、どうしてもなかなか増えない中で、少し停滞しているように見えていました。やっぱり無理にでもゴールを狙っていく姿勢というのが相手を引き出したり、自分たちの攻撃のリズムを生み出すことができるのかなと外から見ていて思ったので、鳥栖戦に続き、今日も個で1枚2枚はがしてシュートまで完結するということを意識してプレーしました。

ベガルタ仙台 渡邉晋監督

──試合の総括

ホームでは久々の敗戦で、スコアも0対3ですし、サポーターの方には不満の残るゲームになってしまったと思います。我々も非常に残念です。ゲームの全体像を見ると0対3のゲームなのか?という気もしていますし、ただ細部を見るとつまらないミス、相手を勢い付かせてしまうミスが多かったので、そういうところを詰めていかないとスコアを動かされてしまうのかなと思います。