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2017年7月1日 vs アルビレックス新潟

19:00 デンカS

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

選手たちに戦前に言ったのは、チーム力の差とか順位は関係ないという中で、どれだけ自分たちがシーズン中、それからシーズン前から積み上げたものを出せるかということを念頭においてやろうと。最終的には自信の差かなと思います。3連勝して自信がある分、前向きに動き出せたり、後ろに余らずに前向きにアプローチに行けたりといったところで、相手の良い判断をどんどん消せたことが勝因ではないかと思います。調子が良い時は2点目のようなスーパーゴールが入ると思うのですが、決めるべきではない人間が決めるということで(笑)、今、流れがうちにあるのではないかと思っています。

このハーフシーズンを4連勝で締めくくれたことは非常に大きいですし、今日は上位がみんな勝っていますけど、ホワイトボードの最後の一文にも「片手でも、指一本でも上位陣にしがみついていこう」ということを書いたので、その意思を選手たちが酌んで100パーセント全力でプレーしてくれたと思います。選手に感謝しています。

──守備陣の活躍も含め、改めて前半戦の総括を

 守備の構築は、選手たちが良く理解してやってくれていますし、結局ピッチの上で判断しないと、ボールに行けなかったり、後ろに余ってしまったり、逆サイドのカバーリングが意識出来なかったりということがあると思うのですが、そこが今は非常に上手く回っているのではないかなと。これはおそらく今日ベンチにいた選手であったり、磐田に残ってトレーニングしている選手であったりと、誰が出ても同じような意識でやれると思いますし、逆に気づいていなくて鈍い反応をした選手が目立ってしまうので、そこのアンテナの高さは昨シーズンとは比べ物にならないと思います。

昨シーズンはJ1に復帰して久しぶりだったので、選手を何人も替えてとにかくJ1のピッチに慣れてほしいと。そうしたぎりぎりの中で勝ち点を拾っていって、残留争いをするだろうと思っていましたけど、厳しく苦しいシーズンを乗り越えて今シーズンに向かっていきたいと思っていました。結果もそうですけど、選手のモチベーションも1年間落ちずに(昨シーズンは)やれたと。今シーズンは新しいクオリティの高い選手たちが入ってきて、攻守ともに、両輪がかみ合うのに多少時間がかかりましたが、かみ合ってからは負けたゲームも決して内容は悪くなかったですし、今日のようにプレースピードが1点入るまで少し遅くて、相手に合わせてしまったところもあったのですが、後半立ち上がりから修正出来てよかったなと。例えば2点目の(中村)俊輔のサイドチェンジのフリーキックなどは、前半だったら多分ゴール前に放り込むために、あと5秒から10秒くらい遅く蹴っていたと思いますけど、そういう判断の切り替え、変化という意味では、まだまだ我々は成長出来ているのではないかなと。まだ上位陣とは勝ち点差があるので、もう1ステップ2ステップ、まず各々のレベルを上げながら、チームレベルも上げていきたいなと思います。

櫻内 渚

櫻内 渚

選手

──今季初ゴールが生まれました

あそこに入っていくというのが、自分の特徴でもあると思っていました。今シーズンはそこに入って行く回数が多くなったかなと。(ゴールの場面は)あそこでトラップしていたら相手にボールを奪われるなと思ったので、外れてもいいからリラックスして打とうと。上手く入ったので良かったです。シュートを打てば何かが起こるというか、逆に打たなければ入らないですし、それをやり続けることが大切です。どんどんチャレンジしていくという中では、それもひとつの自分の課題でしたし、今日は結果となって良かったです。

──完封での勝利でした

危ない場面もありましたが、自分の得点よりもゼロに抑えたことの方が嬉しいです。その中でも、相手の左サイドの選手にクロスを何本か上げられてしまいましたし、中に切れ込まれてしまう場面もあったので、そこはしっかり修正して次に生かしていきたいです。今日は相手も必死になって勝点を奪いに来ると思っていて、難しい試合になりましたが、そうした状況でも自分たちのやるべきことをやれば、それが今は結果に繋がっているので、今日も継続できたことが勝利に繋がったかなと思います。

──次の試合に向けて

やることを変えずに、しっかり自分たちのスタイルで臨みたいと思います。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

──今日の試合を振り返って

勝つことが目標だったので、4連勝できて良かったです。(矢野)貴章の後というのが危ないと思っていましたし、ロングボールの後とカウンターを気を付けるよう意識しました。11人、サブのメンバーも含めて18人、全員が集中して出来ていることが、4連勝に繋がっていると思います。目の前の試合が大事ですし、次の試合もしっかりと良い準備をして、臨みたいと思います。

──取り組んできたことに対して、自信を持ってプレーすることができているのでしょうか?

そうですね。ずっと同じことをやってきて、名波さんがぶれずに方向性を示してくれていました。それをピッチで体現して結果が出ているということは、もちろん練習から自分たちは間違っていないんだと思って取り組むことで、より一層自信にもなるし、それが試合で生きているのかなと思います。

森下 俊

森下 俊

選手

──今日の試合を振り返って

みんなが頑張って、一試合一試合大事にしていこうと言っているので、それが結果に出て嬉しいです。

──昨シーズンに比べて失点数が減っている要因は?

戦術をみんながしっかり理解していると思いますし、諦めない、さぼらない、集中を切らさないという約束事を守れていると思うので、それが一番の要因かなと。ただ、まだまだだと思うので、もっともっと結果にこだわってやりたいです。

──2点目に繋がった場面では、積極的な前線への攻撃参加が見られました

ああやって何度も前に行けば、相手もズレないといけないと思いますし、そうすることで中も空いてくるので、もっと回数を増やしていきたいです。たとえ使われなくても相手を引き付けられるような後ろからの動きも必要だと思うので、これからも続けていきたいです。

──次の試合に向けて

次の甲府戦も本当に大事になってくると思うので、また一試合一試合大切に戦っていきたいです。

川辺 駿

川辺 駿

選手

──先制点に繋がった場面を振り返って

(中村)俊さんが引きつけてくれて、(相手の選手が)ボールウォッチャーになっていたので、あとは目の前の選手がだいぶ食い付いてきたので、シュートかパスかと言われると難しいですが、何か起こるだろうと思ってああいったボールを出しました。ただ、試合の内容は決して良いとは言えない試合だったと思います。今までだと、こういう展開の試合で引き分けたり負けで終わってしまうことが多かったのですが、そういう流れも良い方向に来ていると思いますし、とにかく今日は勝つことができて良かったです。

──2点目の場面は、ボールを持ったときにどのような選択肢がありましたか?

前半から自分たちがボールを動かすことができていましたが、相手に合わせてラフなボールが多くなってしまっていたので、あの場面はミヤ君(宮崎)からパスを受けて前にファーストタッチで置いたときに、すでに(森下)俊君が上がっていたので、それに合わせて(スルーパスを)出すだけでした。

──3バックの両サイドの選手が前線に上がる機会が増えているように感じます

自分たちがボールを保持する時間が長くなっていることで、そのおかげでだいぶ3バックの両サイドの選手が上がれるようになったと思います。実際に得点まで繋がっているシーンもあるので、ポゼッション出来ている証拠かなと。自分が前を向いた瞬間にはすでに走り出してくれているので、そういう信頼関係というか、自分の特徴や味方の特徴をより理解し合えるようになった結果だと思います。

──次の試合に向けて

今日はとにかく連勝を続けられて良かったです。次の甲府は守備が堅いと思いますが、クロスからの攻撃やサイドの選手を中心に中に切れ込んで行けば、チャンスも増えてくると思います。

アルビレックス新潟 呂比須ワグナー監督

──試合の総括

非常に残念な結果になってしまいました。前半35分までは非常に良い試合が出来ていたのではないかと思っています。チャンスも何回か作ったし、相手の背後のスペースを上手く使ったり、2列目からのダイアゴナルの動きも、よくポジションを取ってくれたのではないかと思います。結局ちょっとしたミスが、前半少なくともクリアミスが7、8回あったのではないかなと。思い切りクリアできずに相手のボールになったり、大事なところでミスが重なっている。それが失点のパターンになってしまっていて。僕たちも何回かチャンスを作っていても決めることが出来ず。打つことももっと必要じゃないかなと。櫻内選手に素晴らしいボレーシュートでやられましたが、ポジションなどもう少し早く判断すればよかったと思います。