試合速報

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  • G大阪

2017年6月4日 vs ガンバ大阪

15:00 ヤマハスタジアム

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

まず選手たちが先制点に、勝点3と同じくらい執着してやってくれたので、ここ最近ずっとそうでしたが、ゲームの入りが非常に良かったなと。相手のゴールに向かっていく姿勢、それからゴール前の迫力というものが何回かあって、そんな中ちょっとラフなボールというか、イメージ通りだったのか分からないですが、川又のラストパスを、アダ(イウトン)の強みが一番生きたシーンで先制点と。流れは我々の思惑通りにいったのではないかと思います。前半のうちに追加点を取れたのも大きかったですし、相手のミスを誘うボールアプローチ、縦ズレ、中締めの中でどんどん積極的にアクションを起こして、特に(川辺)駿とムサエフのところがボールアプローチに行けていたので、チャレンジしている間に後ろも十分にリスク管理出来ていたのではないかと。一個危なかったのは井手口から相手右サイドに何回かサイドチェンジされて、スライドが間に合わなかったシーンが何回かあったのですが、後半はそこも修正出来たと思います。後半の戦い方は、アントラーズとのゲーム(の経験)が非常に生きて、あれほど殻に閉じこもる感じではなかったのですが、ブロックを少し下げた中で、十分に良い守備が出来たのではないかと。あとは2試合連続完封した守備陣も非常に良かったです。このゲームで傷んだ選手が何人かいたのですが、(中村)俊輔もしかりですが、そこまで長引かなさそうなので安心しています。次節は浦和、その後はFC東京と、シーズン前に優勝候補と言われていたチームと対戦するので、番記者さんは分かると思いますが、いつも2、3週先を見てトレーニングを組んでいるのですが、また良い準備をしたいと思います。これで2週間の国際Aマッチデ―は気持ちよく過ごせますね。

──2トップの評価は

 まぁ、いずれ点が取れると思っていたのですが、本人たちは気持ちが陰に入っていたので、楽にしてやりたいなという気持ちが一番強くて。それは(スタメンから)決して外すことではなくて、信頼は不変だということを伝えるためにも出し続けて、シュートを打たせ続けて、トレーニングさせ続けてやってやらなくてはいけないなと思っていました。ゴールシーンは、嘘くさいのも含めて(笑)彼らの良さが出たシーンだと思いますし、トレーニングでやってきたシーンだと思いますし、これで気持ちも楽になってくれると思います。何よりチームのために献身的にやってくれたのが何より嬉しかったです。

──今週、元ジュビロの小林祐希選手が練習に参加しましたが影響は

 彼がいい起爆剤というか、流れを変えてくれるタイミングで来てくれて、我々は手放しで練習参加をOKしましたし、それを認めてくれたクラブのスタンスにも感謝していますし、小林自身が選手たちに色々と声かけをしてくれたり、(中村)俊輔と(松井)大輔と食事に行ってサッカーの話をずっとしてくれたみたいですし、お互いに色々な吸収、刺激があったと思うので、先ほども本人が言っていましたが、「俺のおかげだ」くらいに思ってくれても問題ないですし(笑)、彼自身の来シーズンへのモチベーションになるのではないかなと。仲間のこういった刺激というものを存分に浴びて大きく羽ばたいてほしいと思います。

中村 俊輔

中村 俊輔

選手

──今日の試合を振り返って

やはり先制点が大事だなと。アダは2トップの一角でプレーしてトップ下に自分という形でやってきたのですが、先日の紅白戦からアダは左で自分は右にいた方がいいねと。シャドーじゃないですけど、そういう形の方がいいかなということになりました。それで上手くいかなかったら2トップにしようと。今日に限ってはハマったので、そうやって少しずつ形を作っていきたいですし、個々の能力を全部出しやすいポジションだったりというのがあるかもしれないですが、今日は組織だったことができたので、それを次に生かさなければいけないと思います。

──得点を奪うために意識したことは?

我慢して自陣でボールを取った後に、なるべく速く前に、ということです。今日はロングボールでしたが、良い感じで前を向いたときはアダのスピードとか川又の力強さというのが出ると思うので。今日はアダに相手の右サイドバックに頑張ってつけ、ということを言っていたので、そこから前のスペースに出るという形は良かったと思います。

──直接FKがバーに当たるなどチャンスがありました

逆は突いたと思うのですが、風が強かったので伸びてしまったかなと。少し内側に入ってカーブがかかりすぎました。その分2本目の方が悔しいですね。良いところでファウルを取ってくれたのに。次は決めたいです。

──今日は2トップがしっかり点を取りました

追い過ぎないということを言っていました。二人は行ってるつもりでも、その後ろを使われて相手のボランチが前を向くというシーンが、レイソル戦ではいっぱいあったので、まずはアダは左で川又は真ん中、自分が右というのをしっかり分担しようと。後ろの人にしっかり良いアングルで守備をしてもらうために、僕らがフィルターにならないと意味がないので、連動した守備で後ろを僕ら3人がどう助けるかということを意識していました。

川又とはさっきも話しをしましたが、(ナイス パス!ナイス アシスト!賞の)自転車をもらえて喜んでいました(笑)。ただ、明日からの2週間が大事です。今日は良い勝ち方をしましたが、フロンターレ戦とレイソル戦では悪い負け方もしています。勝った試合よりも負けた試合の印象しか僕は頭にないので、そこをどう改善していくかと。次はレッズでやりがいのあるチームですし、粘り強く今日のようなゲームができればと思います。

アダイウトン

アダイウトン

選手

──リーグ戦5試合ぶりのゴールとなりました

しばらく勝てていなかったのですが、誰も下を向くことなく一生懸命練習して、今日こういう勝利を手にすることができました。3点取れましたし、この勝利でゆっくり休んでまた次の試合に向かって行くことができます。今日はみんながチームの助けとなるようなプレーができたと思います。

──ゴール後のパフォーマンスについて

自分の妻と子どもに捧げたハートマークです。いつも自分の近くにいて支えてくれています。今日は息子と一緒に入場したのですが、それが自分に幸運をもたらしてくれたように思います。

──次の試合に向けて

アウェイの浦和戦は難しい試合になると思います。ただみんな自信を持ってやっていますし、良い準備をして勝ちたいと思います。

──監督が「信頼は不変だ」と

信頼というのはとても大事です。特に勝てないとき、下を向く選手は誰もいなくて、お互いポジティブな言葉で励まし合ってきました。そういう信頼関係の中で、みんなが成長していっていると感じています。

川又 堅碁

川又 堅碁

選手

──今日の試合を振り返って

素直に嬉しかったです。今日の3得点で満足せず、自分も毎試合点を取っていきたいですし、チームとしてもこれを続けていきたいです。

──自身1点目を振り返って

1点目は本当にラッキーでした。中に走り込んだところにアダイウトンが折り返したボールが相手のディフェンスに当たって、それが自分の膝に当たったという感じです。ラッキーでした。2点目も、今日は前半から相手のディフェンスが後ろ向きになったときに結構隙があったので、そこを突いていきました。

──今日の結果は今後の自信に繋がる?

先制点を取るとチームとして良いサッカーができ、勝ちに近づくということが分かったと思うので、前の選手が点を取れればいいのですが、それがしばらくできなかったので、こういう試合を増やしていきたいです。次の試合が待ち遠しいです。

──名波監督が「信頼は不変だ」と話していましたが、結果で応えたことについて

正直先週自分が点を取れなかったときに、監督と色々話しをして、もっとこのチームでやらないといけないなというか、自信を持ってゴールに向かわないといけないと改めて感じました。

──次の試合に向けて

まずはコンディションを整えて、もっと上げるべき部分を上げていきたいです。少しのズレで点が入らなかった場面が結構あったので、裏に抜け出してのシュートの質とか、枠に行っていれば何か起きたかもという場面で枠外が2、3本ありましたし、そういうものを突き詰めていきたいですし、先制点を取るためにコンビネーションを深めていきたいなと思います。今日は(小林)祐希が来ていて、ゴールを決めたら4ポーズをやってくれと言われていたので、仕方なく4ポーズをやってあげました(笑)。

小川 大貴

小川 大貴

選手

──今日の試合を振り返って

自分自身、今シーズンリーグ戦初勝利なので、それは本当に嬉しいですし、守備陣として無失点で、しかも3点とれたのはとても嬉しいです。悪い流れを全部払拭できる良い試合だったかなと思います。自分たちはチャレンジャーという気持ちを持って、恐れることなく前向きに仕掛けることができたので、そこが良かった部分だと思います。

──自身のプレーで意識したことは?

サイドで主導権を握られないようにということと、もちろんゴール前で身体を投げ出すなど、しっかりゼロで抑えようと、なるべくゼロの時間を長くしようということを言っていました。そういう意味では良かったかなと思います。

川辺 駿

川辺 駿

選手

──今日の試合を振り返って

良い守備ができていたことと、堅碁君とアダがだいぶ良い形で点を取ってくれたので良かったです。倉田選手など相手には上手い選手が多かったので、自分たちの前でボールを持たせるように意識しましたし、嫌なスペースをつくられたくなかったので、そこでは相手が受けられないように、意識して締めたつもりですし、それが上手くハマって、サイドから中にというイメージしか相手には無かったと思います。自分たちも読めていましたし、その分インターセプトの回数も多かったと思います。少し間延びしそうになったときに、インターセプトが多かったので、そこが上手く相手にチャンスをつくらせなかった要因かなと。相手には代表選手が多く、自分も負けたくないという気持ちがもちろんありました。チームがここ数試合勝てていない状況で、個人にとってもチームにとってもこの勝ちがプラスになることは間違いありません。代表選手が多くリーグも上位で争っているチームにあれだけできたということは、今後の自信になると思います。堅碁君とアダはラフなボールに対して強いので、あれもひとつの特徴だと思いますし、もっと生かしていければいいかなと思います。

高橋 祥平

高橋 祥平

選手

──今日の試合を振り返って

入りが良かったので、その流れで1点を取れたらなと思っていました。正直、相手に先に1点を取られると難しくなるなと。なるべくゼロの時間を増やすために、全員が同じ気持ちを持ってやれたことが良かったと思います。相手はリーグ上位ということで、気持ちが入らないわけがないので、やってやろうと思っていましたし、自分たちがチャレンジ精神を持って挑める相手だと思って、そういう気持ちがみんな強く持って戦えたかなと。

──無失点に抑えることができた要因は?

やっぱり、まとまった守備ができていたと思います。それができたことが一番大きいなと。

──後半には、右サイドからのクロスに対して川又選手が良いタイミングでゴール前に飛び込んでくるシーンがありました

ほんと、決めてくれないと困るんですけど(笑)。でも今日は堅碁君とアダがしっかり点を取ってくれましたし、やっぱりチーム全体として攻撃陣が点を取ってくれた分、守備陣も結果を出さないといけないという気持ちになったと思います。試合の入りが良かったときに、堅碁君のパスからアダが頑張って決めてくれて、堅碁君も2点取って、本当にチームが良い循環をしたなと思います。

ガンバ大阪 長谷川健太監督

──試合の総括

球際の部分など、そういったことをなかなかきちっとさせられなかった我々の責任だなと。選手は後半気持ちを出して、だいぶ感覚を取り戻してやってくれたのですが、今日のジュビロ磐田は非常に素晴らしく、気持ちも入っていましたし、球際も戦っていました。そう簡単に点を奪えるチームではありませんでした。ただ、次はまたW杯予選のブレイクを少し挟むので、同じような過ちを繰り返さないように代表選手が何人か抜けますが、しっかり良いパフォーマンスを出せるようにトレーニングしていきたいと思います。