試合速報

  • 北九州
  • 2 終了 3

2015年9月27日 vs ギラヴァンツ北九州

16:00 本城

インタビュー他

名波 浩

監督

──感想

前節の逆転勝ちを生かすためにも、このアウェイ2連戦は非常に大事なゲームでした。勝点3、4ではなくて、やはり勝点6が必要でした。その意味ではよく勝ちきったと思います。

相手のスタイル、ぶれないやり方というのは非常にリスペクトできるもので、北九州のショートパス、ホームの利である風を上手く使ったロングボールに苦しめられた感はありましたが、立ち上がりから2-0という状況は我々のゲームプラン通りに進んだかなと。あとは3点目が失点の後にすぐに取れたことも今日の勝因だったと思います。

トータル的には原選手や大島選手が入ってきて、北九州の中盤の形が多少変わり、そのダイヤモンドに対して我々の対応が遅かったのと、悪かったということがありました。(ピッチの)中で、いろいろ修正できたことはあったのではないかということは選手たちに伝えました。

──ジェイ選手が欠場したこの2試合で勝点6が取れました。以前、終盤戦へ向けてお話していた『得点を増やし、失点を減らす』という部分でこの試合の評価は?

間違いなく評価できることは2試合で6点取れたということです。アダイウトンも久々に点を取ってくれたので、そこはポジティブに捉えられると思います。ただ、我慢という意味では2-0になって、余裕が出てしまったのか、ボールアプローチの遅さとカバーリング、チャレンジ&カバーの遅さが直接失点につながったところだと思います。両センターバック、両サイドバックも含めてまだまだ改善点はたくさんあると思います。ただ、ちょっと甘いかもしれませんが、連戦という意味では、他会場の結果も見てきたのですが、ロースコアも非常に多いと。それは体力的に厳しくて、前にはがしに行けなかったがためのロースコアだと思います。我々はそういう意味では積極的に、果敢に前のスペースにどんどん飛び出す選手が出てきていました。失点と天秤にかけたら、攻撃的なチームということで、“今日まで”はそれでいいのではないかと。今後、残り8試合は得点を増やして、失点を減らすということをやっていかなければいけないと思います。

──前半に関してはやりたい守備ができていたと思いますが?

距離感がいい時は、積極的なアクションを何度もかけられたと思います。相手に回されている時も、回されているという言い方ではなくて、回させていると。そして、スピードを上げてアプローチに行くところを決めているという、“探り”の守備も非常に質が高かったと思います。相手はなかなか攻め手がなかったと思います。ただ、前節の群馬戦もそうですが、前半は非常によくて、後半が悪くなると。ちょっと足が止まった感もありますが、そこも一つの課題だと思います。

──先制点を決めた櫻内選手の評価をお願いします。

本人もフルタイム・フル出場ということは狙っていたと思うので、ゲーム(前節・ザスパクサツ群馬戦)が終わった後に多少謝りました(苦笑)。ただ、自分自身も悪かった点をとてもクリアに取り上げて、取り組んでいたと思います。そのあたりは彼にとって次につながると思いますし、我々の右サイドという意味では“発展途上”の右サイドだと思いますし、そのあたりもプラスに働いてくると思います。

アダイウトン

アダイウトン

選手

なかなかゴールを取れていない期間が続いてしまったのですが、ただ、その中でもできるだけ落ち着いて過ごしていました。最近の試合ではバーに当たるシュートがありましたし、自分の中では徐々にゴールに近づいている感覚がありました。今日、ゴールを決めることができてよかったです。

1点目はカウンターアタックからでした。素晴らしいボールが(川辺)駿から来たので、自分の得意な形の1対1に持ち込むことができました。最後フィニッシュをしっかり決めることができてよかったです。ピッチの中では一瞬で判断しなければいけませんし、シュートまで持って行こうと思ってボールを受けました。

2点目はいいコンビネーションで引いているチームに対して、しっかり打開することができたと思います。

櫻内 渚

櫻内 渚

選手

一戦一戦やっていくだけですし、上を目指してみんなやっています。全勝すればJ1昇格できるということはみんなわかっていることですし、最後は危なかったのですが、勝ちきれてよかったと思います。

──ゴールシーンについて

ファーにボールが来た時に、フリーでした。ボールを最後まで見ることができていましたし、(シュートコースとして)ファーが空いているとイメージできました。風も追い風で、ボールが伸びると思っていましたし、それが上手いこといきました。イメージ通りのゴールです。GKがちょっと前に出ていたのも見えていました。セットプレーでは前の試合も自分のところでチャンスがありましたし、そこで決めきれなかったので、決めることができてよかったです。

──前節途中交代となった中、整理した部分は?

頭のチェンジと言うか、そこができていれば大丈夫だと思っていました。途中で交代するという部分で落ち込んだ部分もありますけど、あの内容を見れば、監督の采配は当然だと思いますし、修正する時間があったので、そこで上手く修正できたと思います。

小林 祐希

小林 祐希

選手

──アダイウトンの2点目のアシストについて

ペナルティーエリアに出すスルーパスとか、自分でシュートを打つとか、ゴール前での意識をもっと増やしていければと思います。4、5回チャンスを作ることができれば、よりゴールにつながると思いますし、1試合で1得点もしくは1アシストはノルマとしてこのまま続けていきたいと思います。

ゲームとしては、3点取れていますし、それは上出来だと思いますが、もっと“大人”な終わらせ方があるとは思っています。

──次節・大宮アルディージャ戦へ向けて

“流れ”って大事だと思いますし、勝ちきれたこと、前節も勝ちきれたこと、全部が次の試合につながっていくと思います。残り試合の一つとして、気負うことなく、大宮にプレッシャーをかけることができればと思います。

川辺 駿

川辺 駿

選手

──自分のプレーの評価は?

今日はミスも少なかったですし、アシストもできました。上手く2-0まで行けましたし、2-1になってもそこまでやられている雰囲気はありませんでした。攻撃も含めてここ数試合では一番よかったと思います。

──アダイウトンの1点目のアシストについて

いろんな選択肢があったと思います。最初、ヨシさん(太田吉彰)がサイドを駆け上がっていて、ボールを呼んでいて、そこに出そうと思いました。ただ、ヨシさんについているDFが、ヨシさんにかなり食いついていたので、他のところに出そうと思いました。

さらにもう一つ運んだ時にシュートを打とうと思ったのですが、シュートを打つ前に一度ぱっと左を見て、アダ(アダイウトン)は見えていました。モリシくん(森島康仁)が斜めに走っているのも見えましたし、その動きで相手のDFが引き付けられたと思います。自分としても相手の裏を上手く取って、ラストパスを出すことができたと思います。アダとは直接目は合っていませんが、走っているのは見えていました。ゴールはアダの決定力のおかげです。

森島 康仁

森島 康仁

選手

(チャンスでパスを出した)祐希に申し訳ないです…。ただ、個人的なところで前の試合よりはできた部分もあったと思いますし、また頑張ります。守備面では前の試合より今日の試合の方ができていたと思います。

ギラヴァンツ北九州 ■柱谷幸一監督

──感想

最後まで諦めずに応援していただいたサポーターのみなさんに感謝したいと思っています。クラブとしても集客に努力してもらい、大勢の観客が入り、その中で相手がジュビロということで勝ちたかったのですが、ちょっと力が及ばず勝点を取れなかったことが非常に残念です。

立ち上がり、風下になり、相手に押されたと言うか、自分たちのポゼッションができず、結果的にあのFKで風を上手く利用されてねじ込められました。2、3点目に関してはアダイウトンの個人の力を止めることができなかったと。

ハーフタイムに言ったのは、もっと球際に強く行かないと戦えないと。後半開始からもっと強く行こうということで入りましたし、後半は球際で強く行けていたと思います。

もちろん全部の失点が痛いのですが、1点返した後に相手に3点目を取られたことが…。短い時間ですぐに取られてしまって、あそこの失点が痛かったです。2-1のままずっといっていれば、もっと押し込める展開が作れたと思います。相手にとってはあの1点が入ったことで、その後の時間帯を少し楽に進めることができたのではないかと思います。ただ、3点目を取られた後も結構押し込んで最後まで行けたので、最後まで諦めないで、選手たちはよくやってくれたと思います。

この3連戦は非常に厳しいゲームでしたし、勝点は3しか取れませんでした。そのあたり、さらに力をつけていかなければいけないと。それと、次にまたホームでできるので、またコンディションを作って、いいコンディションで戦えるようにいい準備をしたいと思います。