試合速報

  • 群馬
  • 2 終了 3

2015年9月23日 vs ザスパクサツ群馬

14:00 正田スタ

インタビュー他

名波 浩

監督

──感想

内容としては、ファーストハーフは非常にいい内容で、相手にそこまでビッグチャンスを与えなかったですし、前線からのハイプレッシャーでボールを奪うと。その後も、相手に非常にいい圧力をかけていたので、相手を怖がらせたサッカーができたと思います。

後半の立ち上がりから、ちょっと“色気”のあることをやろうとしたわけではないイージーミスが増えて、そこを相手に使われたと。それと、背後へ飛び出す選手が、正しいタイミング・スペースで飛び出していったので、何度も最終ラインの背後をやられたという感じがします。ただ、交代メンバーが入ってからはまた活性化しましたし、やろうとしている前に前にというサッカーができたのではないかと思います。よく逆転してくれたと思います。

──久々に出番に回ってきた選手が活躍するなど、チームとして積み上げてきたものが成果として出たのでは?

前線の背後のスペース、特にボックスの脇を使おうということで、まずは森島が非常にアクティブに動き出してくれました。回数も非常に多かったです。それからポストプレーはもちろんですが、前線からの守備も含めて献身的に体力が続くまでやってくれたと思います。

あとは、中盤でシンプルに(パスを)1本入れた後に前、1本入れた後に前、という判断をチームビルディングの中でやってきていたので、それが途中から入ったり、久々に出た選手がいても、遜色なくできたのではないかと。

あとは、各々のモチベーションが非常に高くて、自分たちが置かれている状況のところで、山あり谷ありだろうけど頑張っていこうという気持ちになっているのではないかと思います。

──残り9試合へ向け、ポイントになる部分は?

簡単に言えば、先制したゲームで負けないことと、ホームゲームできっちり勝ち点3を取るということです。そこの2点が、月並みですが、大きな要素ではないかと思います。あとは先ほど言ったように、久々に出る選手とか、途中から出る選手のモチベーションという意味では非常に高い志でやってくれています。我々は送り出すまでが仕事であって、ピッチに立ってからはその選手のパフォーマンス・判断に全て委ねられますし、そういう意味では出た選手が自分の持ち味を出し、チームのためにという気持ちでやってくれていると思います。

──太田選手、駒野選手といったベテラン選手が結果を残しましたが?

木下、田中、清水のプレーや態度が悪かったわけではなく、チームの中で自分の立ち位置を感じながらやってくれています。ただ、前節の愛媛戦のウォーミングの雰囲気がバラバラではありませんが、若干みんな“陰”に入っている、どこかプレッシャーを感じている感があったので、ここは“おっさん”連中の力を借りた方がいいと思って、がらっとベンチメンバーを代えました。ベンチに入った選手の平均年齢はかなり高いと思いますが(苦笑)。ただ、信頼関係という意味では非常に強固なものがあると思いますし、ピッチに立てなかったベテラン選手も自分の役割を理解してやってくれていると思います。

──駒野選手をあの時間帯に投入した狙いと、決勝ゴールの評価は?

まず、(櫻内) 渚のタイミングが少し悪くなり、前半より明らかに悪くなっていたことと、前半もそうですが、横パス・斜めのパスがことごくミスが続き、失点シーンもそうですが、そういった技術的なミスが続いてのカウンターが続いてしまったと。駒野はそういうミスが少ないですし、セットプレーは自分もそこまで予測していませんでしたが、ただ、あのポジションになれば本人が蹴るだろうと。一昨日の練習も、昨日の練習も非常にいいボールを蹴っていましたし、自信を持って送り出しました。ただ、相手が高さを利用したもので来ると思いましたが、小林と櫻内を代えて、“ちびっ子”の二人を入れて、我々は地上戦だという腹を括った戦いができたことは、チームにとってまた自信になるのではないかと思います。

駒野 友一

駒野 友一

選手

──決勝ゴールとなった直接FKについて

最初から(自分が)蹴ろうと思っていました。相手に当たって入ったことは自分としては納得できていませんが、あれで勝ったというのもあるので、よかったと思います。チャンスをものにして、チームのために貢献できたことはよかったと思っています。

──途中からピッチに入る上で意識したことは?

自分の持ち味であるクロスもそうですし、FKです。FKが2本ありましたが、2本目のFKも枠内に入れたかったです。負けている状況での出場でしたし、限られた時間であってもチャンスを作ること、得点に絡むことが必要だと思っていました。その中で得点を取れたことはよかったです。

──リーグ終盤戦へ向けて

やはり序盤戦とは違い、残りの試合というのは、下の順位のチームとの勝ち点差を考えても、負けられない試合が続きますし、今まで以上に勝ち点が必要になります。そういう意味ではこの逆転勝ちは次につながると思います。連戦を戦う上でも気持ちの部分でより楽になると思いますし、次の試合もアウェイですが、気持ちよく行けると思います。

太田 吉彰

太田 吉彰

選手

──得点シーンについて

狙い通りに飛んでいってくれました。コースもスピードも非常によかったと思います。今、体がきれてきていますし、腰がさらに回るようになってきているので、あれだけ強いシュートを正確に、枠に飛ばすことができると思います。改めて自分が積み重ねてきたことがよかったと感じています。ただ、もっとやらなければいけませんし、さらにチームに貢献しなければいけないと感じています。

──試合全体の評価は?

個人的に、さらに縦に行けるようになったと感じています。前節は縦に行ってCKを取れていましたが、この試合は“抜ききる”ぐらいのキレが出てきていると感じています。それは評価していい部分だと思いますし、それをさらに得点に結びつけることができるようになれば、もっともっと勢いに乗ってくると思います。得点場面のように、中に入ってシュートを打つということもできていますし、あれを繰り返していければと思います。

──この試合では右サイドではなく、左サイドでのプレーが多かったですが?

そうですね。毎回同じだと相手に読まれると思いますし、あそこで上手く流動的に右・左と交互にやりながら、ということを意識していました。そこは上手くいっていたと思いますし、アダ(アダイウトン)とはお互いに右利きですが、カットインもできるとは思います。得点場面も左に立っていた分、左からパスをもらい、真ん中から上手く打つことができたと思います。今後も少しずつ流動的にやっていって、(相手に)捕まらないようにやっていければと思います。

川辺 駿

川辺 駿

選手

──得点場面について

(小林)祐希くんがボールを奪って、そこまで相手もいなかったですし、高い位置まで上がってシュートかパスか決定的なプレーをしたいと思っていました。ただ、自分のところにパスが来た時に、相手が目の前にいて、GKから見えていなかったと思いますが、トラップせずにちょっと流して、相手が足を出してくると思ったので、(相手の)股が開くのを待っていました。チャンスだと思って、あの位置まで上がりました。ただ、ゴールを取ることができましたが、決定的なミスが一つありましたし、自分自身の出来としてはめちゃくちゃよかったというわけではなかったと思います。

──太田選手のゴールにつながるパスについて

最初は自分でシュートに行こうと思ったのですが、相手が食いついてきて難しいと思ったので、目の前にヨシさん(太田吉彰)がいて、パスを出したら決めてくれました。

森島 康仁

森島 康仁

選手

ジェイと同じプレーではなく、自分らしく、ということを意識していました。勝てたということがすごく嬉しいです。もっと精進して、さらに頑張っていきたいと思っています。

序盤、ヘディングで二つ負けてすごく悔しかったのですが、他はほとんど勝てましたし、そこは自分としてもよかったと思います。1点目の守備のところも、ほぼ(小林)祐希のおかげですが、自分も一緒に追って、祐希がボールを取ってくれました。

残り9試合、何とかチームの力になれるように頑張りたいと思います。

ザスパクサツ群馬 ■服部浩紀監督

──感想

まず、前半にいらない失点をしてしまったと。2試合続いている中で、連続してしまっているところで、やってはいけないところ、我慢できないところでまだまだ未熟なチームだと感じました。全体的にこれだけハードワークできると。できるのにやらない前節の試合とか、そういう部分で継続するところ、我慢するところがまだまだ全体的に課題だと思っています。全体的にジュビロの方がフィジカル、パスの精度、球際、ライン際の攻防、全ての部分で一枚上手だったのかなと。