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2015年6月14日 vs V・ファーレン長崎

19:00 長崎県立

インタビュー他

名波 浩

監督

──感想

立ち上がり先制ゴールを奪えたのですが、そこから攻守共になかなか主導権を握ることができず、長崎の我々に対する戦い方が徹底していたので、ボールもつなげない、連動してボールを奪いに行けないという時間が80分くらい続いてしまったのかなと。

残念なことは自分たちが『アクションサッカー』とうたってきている中で、やはりどこかで誰かが気づいて、連動してスピードを上げてボールを奪いに行ったり、奪った後のアクションをして、リスクを負っても人数をかけ、攻めたりというものがほぼ1つも出ていなかったので、そのあたり我々の力がまだ足りないのかなと思います。

ただ、完封できたということは非常に評価できますし、徳島、金沢、長崎とこの3連戦は非常に難しい相手だと戦前に言っていたので、この3つで勝ち点7を取れたということは評価できると思います。

──昨季勝てなかった九州でのアウェイゲームで勝利できましたが?

昨季2分3敗と九州で1度も勝てず、この九州での試合の難しさというのは、東海地方から東のクラブはひしひしと感じていると思います。移動の難しさや環境面で特に時間がかかってしまうので、前々泊ということをクラブに頼んでやらせていただきました。これはクラブの総合力でもあると思いますし、この勝ち点3は選手たちではなく、クラブのものでもあると思います。

自信という意味ではもちろん勝ったこともそうかもしれませんが、完封したことが大きかったと思います。

──最終ラインが体を張り、相手の攻撃をしのぎきったことに対する評価は?

戦う姿勢という意味では、前節の金沢戦で我々はチャレンジャーだと。順位は金沢の方が上でしたし、チャレンジャーという気持ちを強く持ち込みました。今節も長崎という相手に対して、我々はチャレンジャーだと何日か前からずっと言っていました。(長崎に)代表で抜けた選手がいるとかいう部分は“運”だと思いますし、もともとのレギュレーションでわかっていたことですし、我々にとって幸運も手伝って、勝ち点3が取れたと思っています。

先ほども言いましたが、まだまだ課題とかやらなければいけないことはたくさんありますが、そういった伸びしろも確認できて、まだまだ完成されたチームには程遠いと実感させてくれたので、内容的にはそうでもなかったですが、トータル的にはいいゲームだったという感じがします。

櫻内 渚

櫻内 渚

選手

──決勝点について

体のどこかに当たりました(笑)。上手く入ってくれました(笑)。とにかく突っ込みました。気づいたらボールが体に当たっていました。(上田)康太くんのキックは質がいいですし、タイミング良く飛び込めば合うということはわかっていました。それはキャンプからずっとですし、セットプレーはチャンスだと思っていました。ただ、自分の得点よりチームが勝つことが一番です。今日、ピンチがたくさんありましたし、もっともっと内容を突き詰めていかなければいけません。ただ、今日ゼロで抑えることができたことはよかったかなと思います。

──ゴール後、ゆりかごダンスもありましたが?

(井波)靖奈と約束していたので。1年でそういったチャンスはなかなかないと思いますし、チームとして祝福したかったので、それができてよかったです。

──完封勝利となりましたが?

最後のところで体を張れていたことは評価できるのですが、ポストに助けられたシーンもありましたし、内容をもっともっと突き詰めなければいけませんし、満足できる試合ではないと。さらに向上心を持ってやっていきたいです。

──守備面で難しかった点は?

スターティングポジションがあまりよくなかったと思いますし、サイドに振られた時に全体がスライドするということももう一度やらなければいけないと思います。そのあたり、守備の立ち位置、スイッチを入れるタイミングの部分だと思います。後ろからさらに声をかけていきたいです。チーム全体の課題だと思いますし、改めて見つめ直していきたいです。

宮崎 智彦

宮崎 智彦

選手

さらに楽に試合を進めることができたと思いますし、ポストに助けられた場面もありました。ただ、その中でセンターバックやカミック(カミンスキー)を中心に守ってくれました。

相手がやることははっきりしていました。前半、プレッシャーに行けていた部分もありますが、個人的には“ステイ”の声を出すことがあまりできなかったので、さらに冷静な声かけができていればと感じています。

昨季勝てなかった九州でのアウェイゲームで勝てましたが、個人的にはあまり気にしていません。もともと苦手意識もありませんでしたし。今日勝てたことはよかったのですが、夏場にまた九州でアウェイゲームがありますし、そこでも勝ちたいです。

次のホームゲームもしっかり勝てるように、またしっかり準備していきたいです。

ジェイ

ジェイ

選手

チームとしてしっかり守ることができました。千葉戦(第9節)以来の完封勝利ということですが、美しいサッカーはできなかったと感じています。ただ、これもサッカーです。相手は我々を止めようと厳しく来ましたが、我々は最後まで集中していました。移動が長かったですが、前々泊してしっかり準備できましたし、リラックスする時間も持つことができました。

個人的にはチャンスでGKに止められ、また、相手DFにゴール前でクリアされてしまいました。そのあたり、ツキがなかったと感じますが、これもサッカーです。その中で勝ち点3を取れたことがよかったと思います。

松浦 拓弥

松浦 拓弥

選手

内容的にはよくなかったかもしれませんが、こういった試合でも勝つことはチームとして必要なことです。連勝できたことも大きいと思いますし、次につながると思います。次のホームの岐阜戦でも勝つことが大事です。

個人的にはこぼれ球を拾い、時間を作ることを意識していました。自分自身もシュートチャンスがあれば、決めたいという気持ちでした。さらに時間を作らなければいけなかったと感じています。

伊野波 雅彦

伊野波 雅彦

選手

相手が中央からの崩しというより、サイドからのクロスを交えた攻撃だったので、クロスをしっかりケアできればと思っていました。相手のシュートがポストに当たった場面もありましたが、外側のポストでしたし、コースはしっかり切れていました。

攻撃面では、相手になかなかポゼッションをさせてもらえず、ただ、その中でもさらにコントロールしなければいけませんでした。こういった状況の試合でも作り直すとか、修正していかなければいけませんし、もっともっと試合の中でチームとして“流れ”を感じるということができなければいけないと感じています。

V・ファーレン長崎 ■高木琢也監督

──感想

内容としては非常にいいゲームをしてくれたと思いますが、選手たちに対して結果が得られなかったということは本当に残念ですし、僕自身も彼らに勝利を味わってほしかったですし、それぐらいのゲームをしてくれたと思います。

結論から言えば、負けてしまって3連敗ということですが、これから先、リーグ戦がある中でこの3連敗は間違いなくいい材料になると思っています。敗戦を敗戦と認めてしまうと先がないので、敗戦ではなくて次へステップアップするための好材料だと認識しながら、ただ、勝てなかった部分というのはもちろんフィードバックをしながら、我々も選手たちに伝えていきたいと思います。

ただ、今日のゲームに関しては正直、選手たちには何も伝えませんでした。守備、攻撃のキーワードになるような言葉を選手たちには言ったりしますが、今日は『君たちがそのキーワードを作りなさい』と話しました。なので、選手には言っていません。実際、プレーをした中で僕が感じたことをフィードバックする中で選手たちに見せてあげたいと思っていますので、その意味では何が大事かということを把握しながらやってくれたと思います。

戦術的にも、少しシステムを変えて相手にプレッシャーをかけるということもできたと思いますし、それはシステムを変えて全てがはまったというわけではありませんが、柔軟にできるということを表現できたと思います。本当にこの1試合は好材料だと我々も感じて、そして、選手たちにも感じてもらい、やっていきたいと思います。