試合速報

  • 2 終了 1
  • 金沢

2015年6月6日 vs ツエーゲン金沢

14:00 ヤマハスタジアム

インタビュー他

名波 浩

監督

──感想

まずは、金沢が13試合連続負けなしで来てくれ、我々のモチベーションを1つ上に上げてくれたのかなと。止めるのは我々のホームで、しかも内容を濃く勝ちたいなという中で、12000人以上のお客さんの下、非常にサポーター・ファンの方の後押し、それから小学生の大声援が力になったと思います。

内容としてはここ何試合かで1番ボールに行けていたと思います。密集の速さが開幕からの特長的だったと思いますが、ここ何試合かは出ていなくて、そこをおそらく金沢も面を食らったのではないかと。(金沢が)前への選択肢をなかなか持つことができず、横に逃げて、我々が上手くボールを奪えたシーンが何度もありましたし、ここは評価できるところです。1点が前半に入った後に、シュートは枠に行っていたかもしれませんが、思いのほか追加点が遅かったので、そこは選手たちもストレスを感じたのではないかと。2点目が上手く取れていれば、もう少し楽に運べたゲームだったと思います。ただ、トータル的に見て、最後の1点はいらない失点です。僕自身は喜び半減です。

──守備はコンパクトに、攻撃はワイドにという意志統一ができていたと思います。勝てていないという危機感もあったのでしょうか?

そういうメンタル的なものはあったと思いますし、昨日選手だけで青空ミーティングをして、そういったものを確認したと思います。密集と分散という部分は僕が就任してからずっと言い続けてきたことで、その特長的なものが今日出せていたと思います。フィニッシュの前の崩しとクロスという意味でもそんなに悪い形ではなかったと思います。あとは決めるだけ、という場面は何度もあったと思います。

──ボールアプローチという部分が出せた要因は?

冒頭に言った通り、金沢という相手をけしてJ3から昇格してきたばかりのチームとは見ず、強い相手、難しい相手だというスタンスでやりきったことが、それ(ボールアプローチ)が継続できた要因だと思います。ミーティングでもチャレンジャーの気持ちを忘れるな、我々はチャレンジャーということを常に言っていました。(勝てば)順位がひっくり返るということもモチベーションになったと思いますが、それ以上に金沢という相手をけして見下すことなく、というスタンスでできたことがよかったのではないかと思います。

──攻撃ではジェイ選手をいつも以上にシンプルに使っていましたが?

そこも戦前、金沢のセンターバックとセンターバックの間とか、背負っている状態でもそうですが、そこもシンプルに使えば有効だと思いました。サポートアングルとして松井と小林が重ならなければセカンドボール、サポートした人間を上手く使えてさらに2次攻撃につながると強く思っていました。そこは金沢の横のスライドが遅かったので、上手く使えた要因だったと思います。これはスカウティングの中でも開幕から4試合目ぐらいから、金沢のスライドという意味ではそこまで激しくスライドしてこない守備だったので、上手くそこを利用できたと思います。

櫻内 渚

櫻内 渚

選手

──先制点の場面について

(シュートを)枠に飛ばすことを意識していました。ゴールがあまり見えていなかったので、イメージで打ったら、アダ(アダイウトン)が上手くつめてくれていたので、そのまま入ったゴールかなと思います。ゴールというできる予感があったわけではありませんが、今日磐田市の小学生が見に来てくれるということで、いつも以上に力が入りました。絶対に負けたくないという気持ちがありましたし、それがゴールという形になってよかったと思います。

──試合前日に選手ミーティングを行っていたが?

ここ数試合を振り返って、球際の部分でちょっと緩くなっているなと話が出たので、今日球際の部分から初心に帰ろうと話していました。それがゲームの最初からしっかり行けましたし、昨日ミーティングしたことがよかったと思います。

──手応えは?

失点するまでは手応えがありましたが、前半の最後のピンチなど自分のところで止めることができていれば、という場面もありました。反省点はありますが、しっかり勝てたことは前向きに捉えたいと思います。順位が上の金沢が相手でしたし、負けたら差が広がるということはみんなわかっていたので、その意味でも勝ててよかったです。今週の1週間を振り返っても、(金沢の負けなしを)絶対に止めるという強い気持ちが出ていましたし、それが結果として出てよかったです。

──磐田市内の小学生がたくさん応援に来てくれました。

小学生に大きなパワーをいただきました。小学校を訪問した時もたくさんのパワーをもらっていました。自分は初めて一斉観戦の時に試合に出たので、素晴らしい経験ができましたし、勝利につながってよかったです。

ジェイ

ジェイ

選手

今日は大一番でした。我々はここしばらく勝てていませんでしたし、勝ち点3を獲得できたことが大きいと思います。いいパフォーマンスを見せることができたと思いますし、いい試合をできたと思います。その意味ではもう少し点が入ればという思いもありますが、いずれにしてもたくさんの小学生が見に来てくれた中で勝ち点3を取れたことは嬉しいです。感謝の気持ちを込めてサポーターのみなさんに捧げたいと思います。

──スタンドの声援は届いていましたか?

今日、たくさんのサポーター、そして、小学生のみなさんに後押ししてもらい、我々はいいパフォーマンスを出すことができました。金沢というチームは2位という順位を見てもわかるように、素晴らしいチームです。そこを叩けたということは非常に満足のいく結果だと思います。ただ、勝利だけではなく、内容面でも相手を圧倒できました。大きな勝利だったと思います。

──自分自身のプレーについて

多くのシュートを打つことができましたが、1得点でしたので、さらに得点を決めたかったという思いもあります。ただ、いいポジションにいたからこそ、多くのシュートチャンスがあったのだと思います。いいパフォーマンスだったと思います。大事なことはこれを続けることです。毎試合このようなパフォーマンスを続けていくと。それができればJ1に昇格できると信じています。

上田 康太

上田 康太

選手

──守備面について

後ろの選手がすごく声をかけてくれましたし、前線の選手も(プレッシャーに)行けないという時は自分のポジションに戻ってくれたので、いい形を作れたと思います。こういった部分をどんな試合でもチームとして統一感を持ってできればと思います。

──ジェイ選手をシンプルに使って攻撃しているように見えましたが?

名波さんからもそういった指示がありました。ジェイが前半から何度も裏に抜けてくれていたので、そこでチャンスができていました。上手くいったと思います。

──試合前日に選手ミーティングを行っていましたが?

自分たちが金沢の負けなしを止めるという気持ちもありましたし、それプラス、自分たちの確認ができたので、非常によかったと思います。

──自分自身の課題について

後半疲れてきてボールを拾えなかった場面もありましたし、自分のところで止めることができず、味方に負担をかけてしまった場面もあったので、そこはまだまだ課題です。攻撃面でもゴールにつながるパスを出していきたいですし、まだまだです。

──磐田市内の小学生がたくさん応援に来てくれました。

声援はすごく聞こえていました。小学校に訪問した時もジュビロのユニフォームを着てくれていた子どもたちもいました。感謝しています。

駒野 友一

駒野 友一

選手

立ち上がりからどの選手も強い気持ちを持ってプレーしていました。そこが相手のプレッシャーになったと思いますし、それを90分できたことはよかったと思います。J2では先に点を取るとしっかり守ってくるチームが多いですし、その中で先に点を取ることができました。そうなるとやはり相手が前に出てこなければいけませんし、その意味でも先制点が取れてよかったです。

勝てていない時には今日のような気迫が足りなかったと思いますし、立ち上がりの入りの部分で相手のカウンターを食らう場面が多かったのですが、今日はそういった場面が少なく、しっかりと自分たちでボールを動かすことができました。これを続けることができればと思います。

松井 大輔

松井 大輔

選手

なかなか勝てない時期が続いていましたし、最後に1点取られたので『気持ちよく』とは言えませんが、でも、勝つことが一番大事だったので、よかったです。これを続けていくことが大事ですし、続けていきたいです。

──自分自身のプレーについて

チームのためにできることをやるだけですし、これを続けるだけです。風が吹いていたので、そこまで暑さは感じませんでした。いけるところまでいくという気持ちでした。

ツエーゲン金沢 ■森下仁之監督

──感想

まず、勝ち負けを抜きにして、こういう雰囲気で戦えました。うちのクラブも何年後かにこういうスタジアムで、こういう雰囲気で試合ができればいいなと思いました。

ゲームの方ですが、11分に先制されましたが、うちの狙いとしては少しでも0-0の均衡を保ったまま、後半や終盤にかけて粘り強く戦いながら、カウンターもしくはリスタートを含めて自分たちが1つ得点を奪った中で勝ち点3にしたかったと。

前半、非常に全体を広げられ、サイドハーフも最終ラインに吸収されたりした中で、ボランチの脇だったりギャップを走られ、非常に上手く攻撃されたなと。比較的もう少し間、間を取りながらというよりは、早めにサイドに長いボールを振ったり、ジェイを起点にしたりという攻撃をちょっと自分たちの思惑とは違うところで攻撃され、前半非常に苦しかったです。

ただ、幸運なことに(失点が)1点で済んだので、後半何とか状況を打開したかったのですが、交代選手が入ったところで少し自分たちのボールだったり、全体に前に圧力をかけることができて、何とかチャンスをものにできると思っていましたが、2点目のPKは非常に痛かったなと。

ただ、ここまで選手たちは13試合負けなしでしたし、14試合ぶりの敗戦ですが、今日の磐田さんとの戦いの中で1つ負けたからと言って自分たちがやってきたことが全てなくなるわけではないので、しっかりと次に向けてやりたいと思います。ジュビロさんは本当に強かったなという印象です。