試合速報

  • 1 終了 1
  • 岡山

2015年4月11日 vs ファジアーノ岡山

13:00 ヤマハスタジアム

インタビュー他

名波 浩

監督

──感想

結果として1-1ということでしたが、結果は妥当なものだったと思います。勝ちきれないとか、負けなくてよかったとか様々な見方があると思いますが、岡山のボールアプローチのスピードは我々を上回っていたと思いますし、密集という意味ではそんなことはありませんでしたが、最終ラインの粘り強い守備を含めて非常にまとまった守備をされたので、もともと試合前からこじ開けることは難しいと思っていましたが、相手の術中にはまったのか、それとも自滅なのか、これから映像を見て確認します。とりわけ、1失点目は2試合連続で自分たちのミスなので、非常に痛かったと思います。

──交代カードについてです。後半開始から川辺選手を投入した狙いと、後半途中に小林選手に代えて松浦選手を投入した狙いは?

まず、川辺に関しては、前節前のスイッチを非常に入れてくれていて、今日も非常にいいパフォーマンスだったと思います。ショートパスの出し入れから遠くを見ることによって、相手の陣形を崩してくれました。相手のブロックをはがせる数少ない選手だと思いますし、要求通りプレーしてくれたと思います。

小林に関しては、前半からそこまでいいパフォーマンスではなかったことと、ギャップで受けることが彼の特長ですが、若干それを怖がっていたというか。これが疲労なのか、前半のイージーミスが多かったパフォーマンスの低調から来るメンタル的なものなのかちょっとわかりませんが。5分前に代えるか、あの時点で代えるちょっと迷いましたが、あそこで代えました。

──同点に追いついた中での勝ち点1という結果についてはどう評価されていますか?

前半のうちに追いつけたということは、我々の時間が始まるというところだったと思いますし、後半の立ち上がりも非常によかったです。ただ、その流れの中で決定機な場面というとあまり思い浮かばないなと。駒野のFKがいいところで、あとはあまり思い浮かびませんし、僕個人としては(勝ち点)2を失ったという方が強いかなと思います。

──相手の前線からのプレッシャーについて。

ボールの距離を変えろと今週の練習でずっと言っていましたが、“各駅”のパスが多くて、相手のスピードアップした時のプレッシャーに対して、予想外というか、より速く来られたと思いますが、あまりいいところに置いていないと。キックオフの伊野波のところからスタートしていますが、相手に触られたり、食われたりということが何度もあったので、ハーフタイムにそれを言いました。それから相手が落ちてきて、2ライン気味になり完全に下がるので、そこのギャップを突こうと言ったのですが、そこもなかなか突けなかったと。ちょっと悪循環だったと思います。

──背後への動き出しが目立ちましたが、それは岡山という相手を踏まえた動きだったのでしょうか?

そうです。分析通りです。3バックの脇というのは広大なスペースがあったので、よく走ってくれたと思います。ただ、走った質と比例していいボールが出ないとあまり意味がないので、2本に1回とは言いませんが、3本に1回くらいはもう少しいいボールが欲しかったなと。あそこで起点ができれば相手もずると下がったと思いますし、もう少し我々のやりたいサッカーができたと思います。

──今後、上位との対戦が続きますが、チームの精度を高めていくためにやっていくことは?

我々、繰り返してやっていくしかないと思っています。特に今日、ゴール前のイメージの共有と、ボールを受ける前の準備という部分は強調したのですが、それが非常に薄かったのかなと。そこは少しやらなければいけないと思います。ただ、3連戦の後で気持ちがちょっと切れ気味なこの1週間だったと思うので、それに対しては非常にポジティブに取り組んでくれましたし、この引き分けを明るく次節につなげたいと思います。

──ここまで後半の失点がゼロですが、守備面の評価は?

走力でいくと、後半おそらく岡山よりも走っていたと思いますし、そのあたりは評価できると思います。ただ、前半、岡山の運動量という意味では我々はちょっと受けに回った感もあったので、先に取られてから目を覚ますのではなく、同じように相手のボールに対してもっと連動していきたいと思います。ただ、その点に関しては評価できることだと思います。

アダイウトン

アダイウトン

選手

自分たちのミスで失点が生まれたことはあまりよくないと思いますが、ただ、前半のところで同点にしたことは非常にポジティブなことだと思います。

──ゴールシーンについて

自分の動きというものはやはりゴールに向かわないと相手に脅威を与えないということで、まずはゴールに向かいました。そして、ヨシ(太田吉彰)さんを見てから走り込みました。ヨシさんが練習後に必ずああいう位置で練習をしているので、それを見ていましたし、彼を信じて走り込みました。タイミングよく入り込めたと思います。相手の動きと味方の動きを見て、入り込むことができました。

──7試合で5得点となりましたが?

J2という厳しいリーグを戦っていく中で、日々努力して準備しているつもりです。そういうところで結果につながっているのかなと思います。これを維持して、引き続き努力していきたいと思います。

──追加点を奪うために必要なことは?

我々は勝利に対する意欲を前面に押し出しながら後半に入りましたが、相手の戻りが予想以上に速かったということで彼ら以上に走り、戦わなければいけませんでした。メンタル面でも上回らなければいけません。この試合から学び、次に向かって準備をしていきたいと思っています。

──次節へ向けて

ホームで勝たなければいけないと思っています。今日の試合の後半で見せたような姿を、次の試合でもしっかりと見せることができれば必ずいい結果がついてくると思います。

太田 吉彰

太田 吉彰

選手

──勝ち点1という結果について

ホームゲームという意味でも勝ちたかったですし、2試合連続でミスから失点してしまい、そこは課題ですし、さらに集中していかなければいけません。前半しか失点していないということはみんなわかっているので、そういった話をしていた中で失点してしまったので、修正していかなければいけません。立ち上がり、自分のところに得点チャンスがあり、そこで決めきることができなかったので、自分自身、そこを反省しなければいけません。ただ、前半の最後のところで同点にできました。決めきるところ、という場面までは行っていましたが、そこが今のジュビロの課題かなと思います。

──アシストについて

サイドのところで寄せて、しっかりボールを奪えてからのカウンターでした。奪った後はチャンスになりますし、速く仕掛けたところでアダイウトンがついてきてくれました。あとはしっかり合わせるだけでした。入ってよかったです。得点に絡めていなかったので、自分の中でほっとした部分もありますが、チームが勝てていないのでさらに引き締めていきたいと思います。

──ゲーム全体の流れについて

収まりがちょっとよくなかったですし、自分たちのタイミングで裏に抜けることができず、足元のパスが多くなってしまいました。名波さんも言っていましたが、“飛ばし”のパスが少なかったので、相手のディフェンスを動かせない部分もありますし、“飛ばし”ながらサイドチェンジといったプレーをさらに増やせればよかったのですが、足元に入ったところを狙われ、カウンターを受けていたので、さらに展開を読みながらしっかりつなげるチームになれればと思います。

駒野 友一

駒野 友一

選手

前半のうちに同点にできましたし、後半も主導権を握っていたのですが、最後のところの精度という部分でゴールネットを揺らすことができませんでしたし、カウンターというところで危ない位置でボールを取られる形も少し多かったと思います。

──前半の相手のプレッシャーについて

立ち上がり、前から来ていたので、そこで上手くボールを回すことができなかった部分がありましたし、リズムを作りにくい部分もありました。監督も言っていましたが、縦パスの本数が少ない分、相手に追い込まれる場面が多くなってしまったと思います。

──次節へ向けて

結果も悔しいですし、内容面でもよくなかったと思っています。でも、負けなかったことは確かですし、次もホームゲームということでこの引き分けをプラスにしていかなければいけないと思います。上位は混戦ですし、ここから抜け出すためには勝つしかありません。縦パスの意識をもう一度チームとして確認して、さらに粘り強いチームにしていきたいと思います。

藤田 義明

藤田 義明

選手

失点シーンはもったいなかったですし、改善しなければいけません。攻撃面としてはチャンスもありましたし、そこを決めきるようにできればと思います。あとは、後半に落ち着いた時間がちょっと長すぎたかなと。さらに縦に仕掛けて、飛び出して、という部分がさらにあればと思います。相手もしっかりブロックを作ってきた中での攻撃でしたし、少しスピードダウンして、そこから自分たちがどう崩すかと。そこは課題かなと思います。次の試合もホームでできますし、勝ちたいです。

ジェイ

ジェイ

選手

──復帰戦となりましたが?

問題ありませんでしたし、フィーリングはよかったです。

──試合全体について

今日の試合はちょっと“スロー”だったと感じています。相手は戦術的に上手くやったのかなと思います。相手がゆっくり試合を進めたいと。我々は速い攻撃が持ち味だと。そういった中、相手のやり方が今日は合ってしまったのかなと。我々は後半徐々にスローになってしまったのかなと思います。こういったいいチームに対して勝ち点1を挙げられたことは、収穫と言ってもいいのかなと思います。開幕から7試合が終わって5勝1分1敗という数字はいい結果です。長いシーズンではこういう難しいゲームもあると思います。

ファジアーノ岡山 ■長澤 徹監督

──感想

今日もですが、スタンドの2階席に岡山からサポーターの方が来てくださり、我々が最後まで足を止めずに戦い抜けたのは、いつも力を借りていますが、サポーターのおかげだと思っています。本当に感謝したいです。

ゲームの方は、誠実にチームを分析すると、一番強力なチームに対して我々がどう挑んでいくかという部分をデザインしてゲームに入っていきました。立ち上がりの部分はわりとしっかりこちらの想定内で入っていけて、得点の前後で相手を揺さぶる攻撃もできていたので、そこで風穴を開けたのですが、我々の一つのエラーを確実にカウンターで得点につなげられてしまい、今後へ向けていい勉強をさせてもらったと思います。

後半は40番の選手を入れてきて、ボールの出所をしっかり安定させてきたということで、我々もそれに対してプレッシャーをかけ、ゲームをなんとか複雑な状況にして、ジュビロのコンパクトを崩しながら、我々のコンパクトも崩れていきますが、その中で隙を狙ってチャンスという意味では何度かGKのところまで届き、シュートも打てましたが、そこもまた実力不足。しっかり練習していかなければいけないと思っています。

とはいえ、監督しては胃の痛いゲームですが、見ている人にとっては少しでも感動を与えられたゲームなのかなと思い、選手たちにはよくやったということと同時にまだまだ甘さがありますし、もっとできると思っていますし、また帰って鍛え直していきたいと思います。