試合速報

  • 2 終了 1
  • 大分

2015年3月29日 vs 大分トリニータ

13:00 ヤマハスタジアム

インタビュー他

名波 浩

監督

──感想

立ち上がりはどっちつかずのゲームだったかもしれませんが、徐々にセカンドボールも拾えて、幅も使えて、我々のこのゲームのコンセプトだったサイドからの崩しという部分では、いいところまで入り込めましたが、クロスの質とか、入り方とか、人数とか、ボックス近くでの課題が浮き彫りになるような展開でした。ミヤ(宮崎智彦)の先制ゴールの後もずっとそんな感じでしたが、カウンターでゲームの流れが変わってしまったかなと。後半はどちらに転んでもおかしくないようなゲームでした。我々のボールを動かすというサッカーもなかなかできない中、就任してから残り5分で点を取ったことがないのですが、決定的な仕事を(小林)祐希がしてくれ、勝ち点3につながりました。3連戦の初戦はプロ野球の3連戦と同じで初戦を取ったら非常に大きいと思うので、非常に大きな勝ち点3だったと思います。

──小林選手のゴールの評価は?

デカ(森島)か(小林)祐希が点を取ってくれたら流れが変わると。流れが悪いわけではないですが、よりいい方にシフトチェンジできるのではないかと本人たちにも伝えました。こういった劇的な勝ち方をした時に彼らのどちらが点を取るという部分で、我々にとってはさらにパワーをつけるだけのゴールだったと思います。

──ゲームの終わらせ方についての評価は?

非常によかったのですが、最後ツボ(坪内)が入る2プレーぐらいは相手もラフに蹴ってきていて、エヴァンドロのところがちょっとこわかったので、試合前に藤田とツボ(坪内)を呼んでそういった展開があるぞと。それで、伝えた通りに使ったのですが、もちろん悪くないのですがキープしている時間が長かったので、後ろがちょっとぼんやりしたところで一気にスルーパスが出てきて。あれはすぐ試合後のミーティングでがつんと言ったので、次からはないと思います。

──太田選手を交代して松浦選手を投入した狙いは?

一番悩んだところです。全員のパフォーマンスが悪くなかったですし、最初のマツ(松浦)のところもアダ(アダイウトン)が体力的に前に残っていたわけではなくて、彼自身、意図的に前に残っていた方が相手がこわがっていると感じながらプレーしていて、今までの中で一番頭を使いながらゲームをしていると思ったので、かえるのはちょっと難しかったのですが、松浦のキレを取ったのが一つ。あとは中村祐輝が今週、先週と非常にいいトレーニングとかゲームの入りをしていたので、クロスの入り方を含めて先ほど言ったボックス近くの課題を一つ解消できるかなというところで中村祐輝を使いました。

ヨシ(太田)のクロスを捨てがたいのはわかりますが、ゲームを作りながらフィニッシュをイメージという部分では(小林)祐希の方が昨シーズンからやっているところで、残しても価値があるのではないかと思ったゲームでした。もちろんゲームの展開にとっては(小林)祐希を外してヨシ(太田)のクロッサーとしての役割を全うさせるという手ももちろんありますし、彼自身たぶん体力があと2割ぐらいは残っていると思いますし、まだまだ走れたと思います。

──決勝点の場面について。どんな狙いがあったのでしょうか?

壁に対して“隠す”という作業はすっとだれかが入って、後ろで伊野波がチェックしながらどこが見えないのか、ということはやっていました。おそらくGKはボールが見えていなかったと思います。

──前節攻めながら勝ちきれませんでしたが、気持ちの切り替えは上手

くいったのでしょうか?

そうですね。トレーニングの質をちょっと変えましたし、大分に対してのアプローチをしましたが、選手たちは非常に前向きにやってくれました。今までとちょっとですが、違ったテイストを消化してくれたと思います。その意味ではゲームの入りもよかったですし、アップ時の盛り上げもよかったです。引きずっていることはなかったのではないかと。我々スタッフが一番引きずっていたかもしれませんが、選手は非常に切り替えが早かったと思います。

小林 祐希

小林 祐希

選手

前半からチームとして前に行くという意識が高かったと思いますし、その中で失点もありましたが、ああいう終わり方ができましたし、次につながると思います。去年と今年の違いはシュート数だと思います。この試合、15本のシュートを打っています。最後のフィニッシュの精度を上げれば、自然と勝ちがさらに見えてくると思います。

モリシ(森島)くんがあれだけ体を張ってくれて、空中戦でも勝ってくれました。その中で古巣相手に点を決めさせたかったし、勝たせたかったので、その意味でも勝ててよかったです。ただ、今日勝ちましたが、すぐ次に切り替えていきたいです。さらに中から仕掛けていければと思います。

──得点シーンについて

キックする前に『入る』という感覚がありました。そこで決まったと思います。ドラマチックな試合の終わらせ方ができましたし、見に来てくださった方が感動できるような試合ができれば、自ずと優勝が見えてくると思います。

宮崎 智彦

宮崎 智彦

選手

──得点シーンについて

CKのセカンドボールで、前が空いていたので、シュートしか考えていませんでした。決まってよかったです。狙い通りではありますが、あそこで上手くいくとは思いませんでした。勝てたことは嬉しいですし、3連戦の初戦という意味でも今日は本当によかったと思います。

讃岐戦でしっかり守られてしまい、なかなかゴールが生まれなかったので、チームとして少し工夫という部分で、ミドルシュートもさらに加えていこうということで、それが結果につながってよかったです。練習でも高いシュートの意識を持ってプレーできていますし、それは名波さんからも言われています。そうした部分がゴールにつながったと思います。

──次節へ向けて

またホームでプレーできますし、しっかり勝ち、3連戦で3連勝できるようにしっかり練習していきたいと思います。

森島 康仁

森島 康仁

選手

自分自身、200パーセントの準備をしたつもりでしたが、努力が足りなかったので、ゴールに遠かったと思います。正直、そこまで納得できていません。自分のよさをやり続けることを意識していましたし、みんなが合わせてくれました。チームメイトに感謝しています。

1回のクロスを1回で決めることができればいいのですが、何度もやり続けて、練習からやり続けたいと思います。映像を見て、反省して、やり続けます。今日からも栃木戦に向けてやっていきたいと思います。

カミンスキー

カミンスキー

選手

全体的に試合を支配できたと思います。ポゼッションもよかったですし、いいゲーム運びができました。ただ、一つのチャンスから失点してしまい、そこはちょっと残念ですが、我々はたくさんチャンスを作れましたし、全体的によかったです。その中で、ユウキ(小林祐希)が上手くFKを決めてくれました。非常にハッピーです。

中村 祐輝

中村 祐輝

選手

短い時間の中でもモリシ(森島)が、スルーしたシーンで、トラップミスしてしまったので、ああいうところでシュートを打つということができなかったと。ただ、点を入ってからは時間を上手く使うことができたので、状況に応じて自分の役割はできたと思います。

──加入後初の公式戦、ホームゲームとなったが?

やはり感動というか、嬉しかったです。加入からここまで自分の課題であるボールを受けるところ、置くところなどを含めて全部練習してきました。ちょっとずつは上手くなっているという実感はあります。あとはみんなとの連係、パスのタイミングもだいぶ合ってきています。

毎日練習して、いい状態を維持することを意識していました。選手を選ぶのは名波さんですし、いつでも呼ばれてもいいようにと。選手としてそれが仕事ですし、今日試合に出てもそれは変わりません。やり続けるだけです。

大分トリニータ■田坂和昭監督

──感想

結果に対しては、点を多く取れなかった、逆に点を多く取られたというだけであって、ゲームの狙いとしては我々の狙いにはまっていました。その中で点を多く取れなかったから負けたというところですが、今日の試合に関して言えば、ジュビロの技術と個の力の高さを考えれば、どちらかと言えば、カウンター狙いのサッカーを我々は狙いとしていました。その中でいい形で得点を取れましたし、後半追加点を取れれば流れを引き寄せることが十分できたと思いますが、ただ、その中でリスタートで2点取られたというところが非常に後悔するところです。その中で相手にボールを動かされたり、押し込まれながれも、危ないと思う場面はほぼ感じなかったです。クロスを上げられても中で対応してくれましたし、リスタートのところだけでこわさを感じただけであって。

内容は狙い通りでしたが、結果は伴わなかったので、次の岐阜戦に関してはしっかりと内容も結果も伴うようにやっていきたいです。ここまで応援に来てくださったサポーター方々に申し訳ないですが、何とか結果を出さなければいけないというのが率直な感想です。