試合速報

  • 3 終了 1
  • 北九州

2015年3月8日 vs ギラヴァンツ北九州

13:00 ヤマハスタジアム

インタビュー他

名波 浩

監督

──感想

立ち上がりFKから失点し、昨季の開幕戦・コンサドーレ札幌戦を思い出したサポーターや、関係者の方もいたと思いますが、やっているコンセプトは全く違うので慌てなかったことと、早々に同点に追いつき、自分たちのリズムに戻せたことは勝因だと思います。

後半、ちょっとだれた時間帯もあったかもしれませんが、相手もそこまで突っ込んでくることはなかったので、我々の選手に言わせれば『回させていた』というレベルになったと思いますし、そのあたりのゲームコントロールはより成長していると思います。

昨季、60分から70分ぐらいと終わっていた体力のガス欠という部分では、今日開幕戦ということでどうしても力が入っていたと思いますが、80分ぐらいまではなんとか持ちました。ここからまた残り10分の戦い方、体力的なもの、ゲームの終わらせ方を含めてまた新しい課題が出てきたと思います。

──ジェイ選手の評価は?

北九州の柱谷幸一さんが『あいつすごいな』と。『収まりもいいし、迫力もある』といったことを言っていただいたのですが、僕が知っているジェイはまだ8割ぐらいで、プラスアルファはまだあると思っています。本人もコンディション的に1月19日から始動している我々のグループと比べたらまだまだ低いということは言っていました。ここから上げていく要素はたくさんあります。ただ、パフォーマンスとしてチームの起点として非常によかったと思いますし、ゴールがデビュー戦で生まれるということは、アダ(アダイウトン)もそうですが、持って生まれたものだと思いますし、非常によかったと思います。

──勝てたことで自信が確信に変わるという手応えは?

自信は非常に大きなものを持っていましたが、確信うんぬんというより昨季の岐阜戦からずっと勝てていなくて、オフも入れてですが、4か月半ぐらい勝てないということは自分のサッカー人生にはなかったので。特に(奥)大介が亡くなって、荒田(忠典)さんが亡くなってというところで、勝利やJ1昇格を報告したいということを言っていましたが、それでも勝てなかったというのは自分の中でもやもやしたものがずっとありました。自信、確信うんぬんというより結果にこだわって勝ち、いい報告ができるという安堵感の方が今は強いです。

──『攻守で自分たちから仕掛けていく』といったことを常におっしゃっていますが、その点ではこの試合の評価は?

先ほど言ったように、1点取られてからもそういったものをずっとやり通したことが結果につながったと思います。これを1試合で終わらせず、継続していくことが大事だと思いますし、継続していく中でレベルを上げていかなければいけないと。それはあと3メートル動き出すとか、1人のところを2人・3人で助け合うとか、あと1歩、あと1メートルボールを寄せるとか、そういった細かいところに特化するかもしれませんけど、そういったところにアプローチしながら、また2節以降やっていきたいと思います。

──上田選手をゲームキャプテンとした理由は?

消去法です(笑)。残ったのが(上田)康太だったという(笑)。ホワイトボードには(上田)康太がキャプテンで、バイスに(小林)祐希と駒野と(松井)大輔の3人を書いて、その4人で回していこうという感じです。順番に回すわけではなくて、基本的には(上田)康太ですが、もし(上田)康太がいないとか交代した時は残り3人で回していこうと思います。

──試合中のコミュニケーションの評価は?

もう少ししゃべらなければいけないのは、スターティングポジションの徹底ということをハーフタイムに言いました。ゲームが始まる前にも言いましたが、そこがちょっと意識が薄れていたところが何度かあったので、やはり後ろの人間がそういったところをコミュニケーション取らなければいけないというのは1つ大きな課題として残ったと思います。ただ、自分たちが悪い時に『落ち着こう』とか、イライラしている時に『冷静になれ』とかそういった声は出ていましたし、『今ラインが下がっても大丈夫だ』という我慢の声も出ていました。そのあたりは昨季一切なかったことなので、質のいいコミュニケーションが取れていると思います。菅野(淳)さんが試合前のウォーミングアップの時に言っていたのですが、『こんなに雰囲気がいいんだ』と。そのあたり、菅野さんは来てすぐの方ですし、初めて感じる方がそう言ってくれたので、そこも昨季よりもよくなっていると思います。

──走力と思考がついていっているという手応えは?

思考は、ある選手がミスをした時が1番切れた時で、そこからずっとがたがたっといってしまいましたが、そこからは運動量と頭の回転という意味では非常によかったですし、奪った後のアクションが非常によかったゲームでした。ただ、先ほど言ったように1人の選手のミスでがたがたっといってくるようでしたら、まだまだ2流・3流のチームだと思いますし、そこは強く言っていきたいと思います。

ジェイ

ジェイ

選手

──2得点について

まずはチームとして素晴らしいパフォーマンスを出せたことがよかったと思いますし、何より3ポイント取れたことがよかったです。

最初のゴールは幸運だったと思います。というのもボールのバウンドがイレギュラーでした。そこでGKと1対1になった時に一度自分から離れたボールが戻ってきて、そこでゴールに押し込むことができました。

2点目の場面では、太田選手から素晴らしいクロスが入ってきました。自分は頭で押し込むだけでした。練習でいつも合わせてきたことですし、それが試合に出たと思います。

練習試合でも公式戦でも同じ準備をして、同じ状態で入ることを心掛けています。もちろんそれはいいパフォーマンスを出すためです。落ち着いて試合に入ることを心掛けていました。

──開幕戦からインパクトを残したが?

チームメイトの力でゴールを決めることができました。感謝したいと思います。それから素晴らしいサポーターの前でプレーできたことが何よりも嬉しいです。

──今後へ向けて

今日の試合で勝てたわけですが、すぐに気持ちを切り替え次のゲームを考えたいと思います。次の試合はアウェイゲームですし、難しい試合になると思います。シーズンは長いですが、1試合1試合、自分たちに与えられた試合を見つめ、集中していきたいです。

上田 康太

上田 康太

選手

開幕戦ということでサポーターのみなさんもたくさん来てくれ、チームとして一丸となって戦うことができ、勝利につながってよかったです。楽しかったです。応援の声もたくさん聞こえていましたし、自分たちのプレーも課題もありますが、何度かいい部分を出せたので、よかったです。これからもっともっとよくなっていかなければいけないと思いますが、まずは一つ勝ててよかったです。

──自分自身のプレーについて

まだまだです。もっともっと攻守に存在感を出していかなければいけませんし、決定的なプレーをもっともっと出していきたいと思います。

──スタジアムに入る時の心境は?

一年がスタートするということで楽しみな気持ちもあり、緊張も少しありましたが、いつも通りのプレーをして、まずは自分の力を100パーセント出すことを意識していました。

──ゲームキャプテンはいつ告げられたのですか?

今日のミーティングです。やはり特別なマークですし、重みもありますが、選んでいただいたことは光栄なことですし、それに恥じないようなプレーをしたいと思っていました。チームのためになにができるかということを考えていました。

太田 吉彰

太田 吉彰

選手

スタジアムの雰囲気が非常によかったですし、サポーターの方にたくさん来ていただきました。その中で勝ててよかったです。ほっとしています。前半の最初の方でファウルをしてしまい、そのFKで失点してしまったのですが、逆にそれでふっきれてどんどん行ってやろうと思っていました。ただ、失点直後にゴールが決まり、落ち着いてプレーできました。その中で自分のプレースタイルを出すことを意識していました。

後半、ちょっと相手にカウンターを受けるシーンやイージーなミスもありましたが、開幕戦ということでまずはチームが勝つことが一番だと思いますし、それができてよかったです。2点目のアシストは思い通りのボールを蹴ることができましたし、欲を言えば得点を取りたかったのですが、それは次節に取っておいて、まずは勝ててほっとしています。

──スタジアムの雰囲気について

昔のように応援してくれるかな、ということは内心不安でしたが、それでもあれだけの声援をいただきました。今後、期待に応えられるようにもっともっと活躍して、自分のドリブル、ゴール、アシストでスタジアムをさらに盛り上げていければと思います。

アダイウトン

アダイウトン

選手

得点することができ、非常に嬉しく思っています。自分がゴールを決めることに越したことはありませんが、どの選手も最後までチームのために戦っていたことが一番です。自分自身も献身的に動きことができたと思っていますし、これからも献身的なプレーを見ていただきたいと思っています。

サポーターのみなさんが90分間常にそばにいてくれましたし、鼓舞してくれました。とても心強かったです。

──ゴールシーンについて

(櫻内)渚がシュートモーションに入るのが見えたので、こぼれると信じてゴール前につめました。半分は(櫻内)渚のゴールです。

川辺 駿

川辺 駿

選手

勝っている状況の中で、自分らしいプレーを出せればと思っていました。試合に出ることができ、まずはほっとした部分もあります。今後、出場時間を伸ばしていくこと、さらに活躍することが大事になると思っています。まずは『始まったな』という心境です。アップの時からスタジアムの雰囲気がすごくいいと感じました。ピッチとスタンドが近くて、大きな声援をいただき、アップの時から改めてここでプレーしたいと思いました。スタメンで試合に出られるように、また明日の練習からやっていきたいです。

ギラヴァンツ北九州 ■柱谷幸一監督

──感想

開幕戦ということで、アウェイでしたが、たくさんサポーターに来ていただき、最後まで劣勢のゲームでしたが、声援していただき感謝しています。

ゲームの方は、ある程度押し込まれるということは想定した中で入っていきましたが、その中で上手くFKで1点を取れて、これからというところで早い時間帯に失点して、追いつかれて、その後も押し込まれるゲームになると思っていましたが、ただ、ボールへのアプローチとクロスへの対応が上手くできず、それで前半で3失点してしまいました。

後半に入るにあたってもう1回リセットして、0-0のつもりで入っていこうと。先に自分たちが1点取れば、ゲームの流れはまた変わってくるということで後半に入りました。10分、15分過ぎから自分たちがボールを動かせる時間が続いていて、あの時間帯で何度かチャンスあったので、1点取れていれば、また同点にするチャンスはあったと思いますが、そこで取れなかったことが残念です。

結果的に敗戦という形にはなりましたが、前半の出来は別として、後半はかなり自分たちのゲームができたので、あのイメージを持ちながら次のゲームに向かっていきたいと思います。