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  • 7 終了 0
  • 鈴鹿

2012年9月9日 vs

13:00 ヤマハスタジアム

見どころ

Jクラブが登場した天皇杯2回戦は9月8日(土)、9月9日(日)の両日開催。下位リーグのクラブが上位リーグのクラブを打ち負かすいわゆる”ジャイアント・キリング”はすでに複数の会場で起きている。J1で優勝争いを繰り広げるサンフレッチェ広島のみならず、ヴィッセル神戸、コンサドーレ札幌、さらにはJ2で首位を走るヴァンフォーレ甲府がそれぞれ2回戦で姿を消すことになった――。

こうした”波乱”はけして珍しいことではない。だからこそ、森下仁志監督は「天皇杯”だから”という考えはない」とあくまでリーグ戦と同じ姿勢で臨むことを強調する。それほどまでに下位リーグのクラブが力をつけてきているということであり、“一発勝負”では何が起こるかわからないということでもある。ここ数年の天皇杯を思い起こしてもこのトーナメントの難しさがわかる。前大会ではJ2・ジェフユナイテッド千葉に不覚を取り3回戦敗退。また、2010年シーズン、2009年シーズンとカテゴリーの異なる愛媛FCしまなみ、鹿屋体育大学に接戦を強いられた。ロドリゴ ソウトやペク ソンドンなど負傷離脱者は少なくないが、チームの総力を結集させてゴールを奪いにいくスタンスはリーグ戦と同じ。一切の油断、おごり、妥協を捨てて勝利のみを目指す姿勢もこれまでと全く同じだ。

極めて重要なトーナメントの初戦でホームに迎えるのは三重県代表・FC鈴鹿ランポーレ。東海社会人サッカーリーグ1部に所属し、JFL、Jリーグ昇格を目指すクラブである。天皇杯は2大会連続2回目の出場。前大会では2回戦で名古屋グランパスに敗れているが、その経験を生かして今大会に臨んでくるだろう。1回戦では静岡県代表・浜松大学を1-0で下しており、勢いに乗ってヤマハスタジアムへ乗り込んでくるに違いない。注目選手の一人は今季途中にj2・FC岐阜より加入したFW・ブルーノ。ブラジル人らしいリズミカルなドリブルと突破力に優れた選手であり、この試合も攻撃の起点となるだろう。

ここ数年間天皇杯の舞台で結果を残せていないという現状は歯がゆい。リーグ戦と同様、森下仁志監督が舵を取る新生・ジュビロはこの”壁”にも勇敢に挑む。日本有数の歴史と伝統を誇るカップ戦のピッチに立てることを改めて感謝し、チーム一丸となってアグレッシブに戦うのみ。9月9日(日)13時。サックスブルーは長く険しいトーナメントの第一歩を踏み出す。