決勝戦前日会見コメント
柳下正明監督(ジュビロ磐田)
- ――決勝戦への意気込み、試合の展望について
みなさん、こんばんは。ジュビロとして久しぶりのファイナルのステージに立つことができ、非常に嬉しく思っています。明日の決勝戦に立てるということは選手達の力によって、立てたと思っていますので、選手達には彼らの持っている、自分達のプレーを100パーセント出して、グラウンド上で楽しいでくれればと思っております。彼らの力を100パーセント出せれば、必ずいい結果が出ると信じています。精一杯戦ってくれればと思っています。
- ――両チーム監督に伺います。今回のファイナルの対戦相手よりうちチームはここが優れていると思う点、そして、相手チームの特に気をつけたい選手がいればを教えてください。
サンフレッチェの選手達はみんな若いですし、非常に個人の攻撃力もあるし、チームとしての攻撃力もうちよりは上だと思いますが、今シーズンに入って、我々ジュビロの選手達は非常に粘り強く守備をやれるようになっています。おそらく、明日もサンフレッチェの攻撃する時間が多くなるとは思いますが、そのあたり、粘り強く守って、何回かのチャンスを決められる、というところがサンフレッチェよりは優れているのではないかな、と。逆にそのプレーを出せなかった時には、サンフレッチェの方が優位にゲームを進めるのではないかと。 選手に関しては、やはりいろんな特長を持った選手達がいるので、この選手を抑えれたらチームが勝てるということはないので、やはりゲームに出てくる選手全員をやはり注意しなければいけないと思います。
- 両監督にお伺いします。先ほど、佐藤寿人選手のお話でもありましたが、両チームの対戦成績を見ると、前田選手が鍵を握っているのかなと思うのですが、柳下監督には、明日、前田選手をどのように生かしていきたいか、ということを。ペトロヴィッチ監督には それに対してどう抑えていくか、という点についてお話いただければと思います。
今までリーグ戦も何十試合もやっていますし、ナビスコでもやっていますが、普段通りのプレーをしてくれれば、彼自身も良いプレーができるだろうし、チームにとっても良い結果が生まれると思います。特別、明日こうしようということは考えていないですし、彼自身も特別なことを言っても自分のスタイルがありますし、そのプレーをグラウンド上で表現するのではないかなと思います。
- ――試合展開に関する話もありましたが、難しいとは思いますが、両監督にスコアを予想していただきたいのですが。
非常の難しいですが、お互い0ということはないと思いますし、必ず点が入るゲームになると思います。
那須大亮(ジュビロ磐田)
- ――決勝戦への意気込み
みなさん、こんばんは。明日は、全員の力で厳しい予選リーグを勝ち抜いて勝ち取った決勝の舞台なので、個人としてもチームとしても楽しめればと思います。サンフレッチェは、個人としても高い能力の選手がたくさんいますし、チームとしても素晴らしいチームだと思うので、厳しい戦いになると思いますが、チーム、スタッフ、サポーター、みんなの力を合わせて、ジュビロらしいサッカーを見せて、勝利に結びつけられればと思っています。
- ――サンフレッチェ広島のゴール後のパフォーマンスが話題になっていますが、佐藤寿人選手、何か今考えていることがありましたら教えてください。それから、那須大亮選手、逆にジュビロの方で何か狙っているものがありましたら、教えてください。
広島さんは広島さんのパフォーマンスの仕方がありますし、ジュビロはジュビロらしく喜びを分かち合いたいと思います。パフォーマンスをやられて、喜ぶ選手、チームはいないと思うので(笑)、まずは(パフォーマンスを)させないように精一杯頑張りたいと思います。 - ――明日のファイナル、サッカーファンであれば必ず注目する試合だと思いますが、普段サッカーをご覧にならないような方もきっと注目すると思います。そこで、明日のファイナル、自分達のここをぜひ見てほしい、というポイントがあれば教えてください。
ジュビロらしい人もボールも動きサッカーだったり、見ている方々に感動を与えられたり、最後の一秒でもあきらめないサッカーをできればと思います。
ペトロヴィッチ監督(サンフレッチェ広島)
- ――決勝戦への意気込み、試合の展望について
まず、第一に私が言いたいことは、監督として、そしてサンフレッチェというクラブとして、そして広島で応援してくださる我々のファンの皆様にとって、我々サンフレッチェがクラブ史上初めてこのナビスコカップのファイナルに来れたことを、とても誇りに思っていますし、とても栄誉に思っています。私はこの場を借りて、磐田の柳下監督に称賛の言葉を述べたいと思います。柳下監督は素晴らしいチームを作られたと思います。我々にとって明日のゲームはすごく難しいゲームになると思います。反対に、我々も攻撃的にサッカーで明日の決勝戦に臨みたいと思っています。明日のゲーム、両チームとも間違いなく良いゲームをすると思います。その素晴らしいサッカーで日本のサッカーも面白いぞ、と人々も思ってもらえるような素晴らしいゲームになると私は思っています。その上で、我々はベストを尽くしてこのカップを手にしたいと思っています。もし、カップに手が届かなかったとしても、我々は明日の試合の後、祝勝会をしたいと思っています。なぜならば、このファイナルに戦うということ自体が、両チームにとって、そして我々にとって、栄誉なことであると思うからです。 - ――両チーム監督に伺います。今回のファイナルの対戦相手よりうちチームはここが優れていると思う点、そして、相手チームの特に気をつけたい選手がいればを教えてください。
同業である柳下監督からこれほど褒められるとは思っていませんでした。私自身、私の選手達がそれほど良いということには気が付いていませんでした(笑)。私は、サンフレッチェというチームとジュビロというチームは、タイプは違いますが似ているチームだと思います。なぜなら、やはり両チームとも個人の能力で戦うというチームというよりは、集団、チーム力で戦っているチームであると思うからです。先ほど、柳下監督がおっしゃられた通り、ディフェンスに関してはジュビロさんの方が、我々よりも少し組織的なディフェンスができていると思います。我々のチームは、我々のサッカーをして、明日のゲームも我々はそれを変えるつもりはなく、我々は、相手より1点多く取って勝利したいですし、そういうサッカーを明日もしたいと思います。 - ――両監督にお伺いします。先ほど、佐藤寿人選手のお話でもありましたが、両チームの対戦成績を見ると、前田選手が鍵を握っているのかなと思うのですが、柳下監督には、明日、前田選手をどのように生かしていきたいか、ということを。ペトロヴィッチ監督には それに対してどう抑えていくか、という点についてお話いただければと思います。
先日、我々のホームでのジュビロ戦では1-1に終わりましたが、試合を通して、我々が前田選手を上手く抑えていたのですが、やはり一秒、あるいはコンマ何秒か彼に隙を与えた瞬間に得点を入れられてしまったと。前田選手、そして我々には佐藤寿人選手もいますが、やはり、どのチームも、どのディフェンダーも彼らに気をつけますが、それでも彼らはシーズンの中でゴールを決めていますし、やはり、どれだけ気を付けていてもゴールを決められてしまうことがあるのがサッカーだと思います。しかしながら、サッカーというのは集団のスポーツだと思いますし、彼だけを気を付けていればいいというわけではなく、彼の同僚である選手がクロスを上げたりラストパスを出したりすることによって彼がゴールを決められるわけであって、彼だけ気をつければいいということではないと。もちろん彼がゴールを決めなければ、我々が勝利する確率が上がるのかもしれませんが、けして、彼だけを気を付けていればいいということではないと思っています。
- ――試合展開に関する話もありましたが、難しいとは思いますが、両監督にスコアを予想していただきたいのですが。
私、そして私の同業である柳下監督も、試合の中でそれほど多くのことを助けることはできないと思いますし、やはりピッチでプレーするのは選手であり、試合を決めるのは選手であると。やはり、大切な存在であるのは選手であると。我々に質問するのではなく、もっと選手に質問をぶつけてほしいと思います(笑)。ここにはジュビロのディフェンシブの中盤の選手がいますし、サンフレッチェのフォワードの選手もいます。明日、その二人がどのようなプレーし、どのような結果を残すのか、その展望については、二人の方がより答えてくれるのではないかと思います。なぜなら、我々監督はプレーするわけではありませんから。
佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
- ――決勝戦への意気込み
サンフレッチェ広島の佐藤寿人です。先ほど監督も言ったように、まず、チームとして決勝の舞台まで進むことができたというところに喜びを感じていますし、今年はACLを戦いながら、リーグ、そしてカップも勝ち上がるという難しい部分をチームとしても乗り越えてくることができ、また、明日、素晴らしい舞台でサッカーができるという喜びを感じながらプレーしたいです。明日は正直、勝つか負けるかわからないというか、ジュビロとやる時はいつも接戦になりますし、点差も非常に筋差になる試合が多いので、言えることは、(前田)遼一に点を取らせなければ明日は勝つチャンスがたくさんあるのかな、という気がします。うちには若くて勢いのある選手がたくさんいるので、その勢いを良い形で出せれば、勝利に近づくと思いますし、試合に出る選手、そしてベンチに控えている選手、そして今ベンチに入っていませんが、明日広島から多くの選手、スタッフが駆け付けてくれると思うので、明日は全員で勝ちにいき、優勝カップを掲げて、サポーターと一緒に喜びを分かち合えるように頑張っていきたいと思います。
- ――長い間、戦列を離れていましたが、現在のコンディションはいかがですか?
負傷した右肩の状態も良いですし、プレーできる状態であると思うので、とにかく僕自身、怪我をして、怪我をした時には、正直、決勝の舞台に間に合うかどうか、というのは少し不安があったのですが、監督を始め、本当にたくさんのチームスタッフのサポートがあって、決勝の舞台に戻ってくることができました。まずは、決勝の舞台に戻ってくることができたということを非常に嬉しく思っていますし、とにかく明日はチームとしても勝たなくてはいけないというか、勝ちたいという思いが強いので、そのためにも、僕自身、少しでも良い形で力になれればという思いもあります。うちには若くて良い選手がたくさんいるので、槙野なんかはMVPを取ると宣言もしているので(笑)。僕は彼らが力みすぎないように、良い形でサポートしてあげられるように頑張っていきたいと思います。
- ――サンフレッチェ広島のゴール後のパフォーマンスが話題になっていますが、佐藤寿人選手、何か今考えていることがありましたら教えてください。
先日のマリノス戦で、ゴール後、パフォーマンスをしようとしたところ止められたという事実はみなさんよく知っていると思います。また、レフリーの方々がどういう形で、僕達のやっているゴール後のパフォーマンスを解釈しているか、という部分もありますが、とにかく、自分達は得点を取った時の喜びをやはり大きく表現して、サポーターと共に分かち合うと。ただ、忘れていけないのは、得点を取った時に、相手チームに対しての配慮も当然考えなければいけないと思っているので、素早くパフォーマンスをして、相手に嫌な印象を与えないような形でできれば、思っています(笑)。ちょうど昨日、そういう話が監督から選手みんなにあったので、素早く、邪魔にならない程度に喜びを表現できるようにと。明日のファイナルでは、槙野がよく考えているので、今晩、ホテルに戻り、どういうパフォーマンスをやるのか、ということを選手全員でしっかり練り上げて、良いパフォーマンスができるように頑張ります。 - ――明日のファイナル、サッカーファンであれば必ず注目する試合だと思いますが、普段サッカーをご覧にならないような方もきっと注目すると思います。そこで、明日のファイナル、自分達のここをぜひ見てほしい、というポイントがあれば教えてください。
サンフレッチェは、自分達でボールを動かしながらチャンスを作るというサッカーをしているので、ボールを動かす時間が長くなると思いますが、いつも同じリズムでボールを動かしているわけではなくて、ここだ、というところで攻撃のスイッチを入れるというタイミングがいつもあるので、スイッチを入れる瞬間をぜひ、テレビを見ているみなさんには見てほしいなと思います。