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フェルナンド・フベロ監督 就任発表記者会見

チーム

8月20日(火)、ヤマハスタジアムの記者会見室で「フェルナンド・フベロ監督 就任発表記者会見」を行いました。

株式会社ジュビロ 代表取締役社長 小野勝

代表取締役社長

 皆さん今日はお集まりいただきありがとうございます。フェルナンド・フベロ氏がジュビロ磐田の監督に就任いたしましたので、記者会見を行いたいと思います。ご存知のように、ジュビロは今18位と非常に厳しいポジションにいます。その中で我々はフベロ氏を招聘し、ひとつでも勝ちを積み重ねるために、最善の選択、最高の監督を選ぶことが出来たと確信しています。今季、色々な形で監督が代わりましたが、彼のこれまでの経験を生かして、ジュビロをもう一度輝かせてくれると信じております。

服部年宏 強化本部長

代表取締役社長

 経緯としては、まず名波監督が退任した後、鈴木監督が就任しました。もちろん鈴木監督で行くつもりでしたが、リスク管理と言いますか、可能性を色々考えてリサーチしている中で、フベロ監督のことを情報として得ていました。その他にも多くの仲介人も含め紹介等があり、本当に多くの監督をテーブルに並べた中で、最終的にタイミングとして鈴木監督の辞任ということがあり、フベロ監督にお願いすることになりました。

 選ぶにあたって、少し流れを変えるという言い方はおかしいのですが、外国人でパワーを持って引っ張って行ってほしいと。そして国内だけではなく、国外で指導しているという点。さらに、優勝やタイトルに近いところを経験しているところ、そして攻撃的であるというところをピックアップして、探しました。フベロ監督の試合も何試合も見て、とにかくハードワークをすることと、前へという意識が強い。守備に関してもしっかりと全員でまとまって、守備をする。規律の整ったチームを作るという印象で試合を見ました。これから本当に短い準備期間なのですが、残り11試合しっかりと結果を出してもらうために、全力で私たちもサポートしていきたいと思います。

フェルナンド・フベロ 監督

監督

 皆さんこんにちは。まず最初に、クラブ関係者の皆様に御礼を申し上げたいと思います。自分のことを最大限に信じてくれて、招聘してくれたからです。まず自分の左にいる社長に感謝を申し上げたい。右側の服部強化本部長にも御礼を申し上げたい。この難しい状況の中で自分に賭けてくれる、その想いを非常に嬉しく思っています。

 今自分は、非常にこの招聘に対して満足しているとともに、誇りに思っています。ジュビロのようなビッグクラブに招聘されたからです。皆さんご存知の通り、今ジュビロは難しい状況にあります。時間も限られています。ただ、自分はしっかりとした自信があります。この状況から脱して順位を上げる、すなわちジュビロがいるべき順位に戻ることが大事です。自分たちは情熱を持って、色々なポジティブな考えを持って、練習を積んで行ってこの状況を打開したい。今クラブ全体で一緒に戦って、その状況から脱したいと思っています。

 何度も言いますが、我々はチームとしてお互いを信頼して進んでいきたい。全員がひとつになることが大事だと考えています。今申し上げているのは、サポーターの皆さん、選手、コーチングスタッフ、フロント、全ての方々がひとつになって前に進んでいくということです。自分たちがピッチで何が出来るか皆さんに見ていただきたいし、自分たちもそれを見ていきたいと思います。今、もうすぐにでも仕事を始めたい気持ちです。自分がここに来たわけですから、自分の持っているものを全て伝えたいと思っています。

 左にいる小野社長に、そして服部強化本部長にも、もう一度御礼を申し上げたいです。とにかく信頼が大事です。それを前面に出していきたいですし、良い結果を出して我々は上昇していきたい。そう思っています。ありがとうございます。

質疑応答

――Jリーグとジュビロの印象は?

フベロ 監督:
 この就任が決まり、今Jリーグを分析しています。それからジュビロというチームも分析しています。もちろん、我々が上昇していくためには何が必要で何をするべきかというところを分析中です。すごく強度の高いリーグだと感じています。どこが上位に立つか、どこが優勝するか分からない、非常に競争が激しいそういうリーグだという印象があります。

 今チームに必要なことは、自信を回復することです。今自分の頭の中では、何を改善しなければいけないかということが分かっています。チームを改善していくという目標ははっきりしているわけですから、一日でも早く実現していくということが大切だと思っています。このジュビロというチームは、ポテンシャルの高いチームだと思います。チーム全体を見ても良い選手がたくさんいます。今申し上げたことをピッチで体現する、それが大切だと思っています。

――理想とするサッカーは?

フベロ 監督:
 理想のサッカーということに関しては、もちろん監督、それからサッカー人ひとりによって違いがあると思います。自分の理想のサッカーというのは、攻撃の部分でバランスの取れた攻撃が出来る、オフェンスの面でレベルを高く保つ、そういうサッカーが理想ではあります。もちろんサッカーは点を取ることが出来なければ勝てません。もちろんオフェンスをバランスよく強化するということは、ゴールに直結します。当然ゴールを決めなければ勝てないわけですから、そこを自分の理想としてやっていきたいと思います。

――これまで培った経験をどう活かしていきたいですか?

フベロ 監督:
 まずどんな状況においても選手と関係を密にして練習を積んでいくことが大切です。選手を何人か見せてもらったり分析していく中で、非常にポテンシャルのある選手が多いと考えています。その選手の持っているものを引き出すことが大事で、それには選手が自分自信の能力に自信を持つということ、それからチームに対してその信頼を持つということが大事だと思います。自分はとにかくそういうことを練習の中で伝えていきたい。日々の練習が大事になります。パラグアイなどでの経験をピッチの上で伝えていきたいと思っていますし、そしてチームづくりにおいて具体的なことを練習の中でどうやって伝えていくのが良いかということを今考えています。

――フベロ監督招聘の経緯を

小野社長:
 前回の記者会見でもお話させていただいたように、ジュビロとして名波監督の後、鈴木秀人監督に託してやってもらうつもりでいました。鈴木秀人監督の体調不良ということで、急遽次の監督、と思われるかもしれませんが、先ほど服部強化本部長からも話がありましたように、危機管理という視点から、我々としてはいつも「どういう監督なら、どういう采配をした上で、チームをどうしていくんだろう」ということを考え、何人もの方々をピックアップして持っています。その中で今回、急に探し出して決めたわけではなく、我々の持っているリストの中から、今我々が進めている強化、チーム構成、監督がどういう戦いをしてきたか、そういったことを総合的に判断した上で、フベロ監督に来ていただくことにしました。ですから、そういう意味ではかなりの時間をかけた上で、彼を選ぶに至りました。

――残りのシーズンをどのように戦っていきたいですか?

フベロ 監督:
 もちろん自分には、計画が頭の中にあります。まず選手のことを伝えると、どういう選手がいるのかということを確認していて、すでに自分の頭の中にはあります。クラブの関係者、これまで携わってきた方々とどういうチームなのかという話をしていて、意見を交換しています。色々なアイデアや考えていることはありますが、今は具体的なことを申し上げるよりも、練習をやっていく中で、どうやって選手たちとコミュニケーションを取っていくか、コンタクトを取っていくか、どうやってチームを上昇させていくかという、その瞬間瞬間を考えていきたいと思います。今大事なことは、選手がどういう選手なのか、どういう能力を持っているのかということを広い目で、なるべく目を見開いて見ていくということを大事に思っています。そして、各選手が公式戦の中で何が出来るのか、どういう結果を出してくれるのかということを正確に把握して、指揮を執っていきたいと考えています。