「ジュビロリサイクルカップ」循環型システムの実証実験の実施について 使用済みの紙コップが、食べられる花になってスタジアムに帰ってくる!
株式会社ジュビロは、生分解性樹脂「BioPBS™(バイオPBS™)」を使用した紙コップを起点とする循環型システム実現に向けた実証実験を行うこととなりましたので、お知らせいたします。
本実証実験は、Jリーグが推進する環境活動の一環として実施するものであり、地域の資源循環を促進し、環境負荷の低減を目指す取り組みです。地域社会と連携しながら、持続可能な未来の実現に貢献してまいります。
活動の背景・今後について
2月15日(土)に開幕する2025年明治安田J2リーグで、株式会社ジュビロが主催するヤマハスタジアム(静岡県磐田市)でのホームゲームで販売されるアルコールドリンク用として、三菱ケミカルグループ(三菱ケミカルグループは、三菱ケミカル株式会社とそのグループ会社の総称)の生分解性樹脂BioPBS™を使った紙コップ約5万個を使用します。使用済みの紙コップはデンマーク牧場(静岡県袋井市)で牛糞と一緒に堆肥化され、その堆肥は地域課題となっている「空きハウス」を活用した食用花の栽培に使われます。さらに収穫された食用花はスタジアムで販売されるスタジアムグルメに使用されるという、紙コップを起点とした循環型システムの実証実験を行います。

実証実験の参加企業・団体と役割
株式会社ジュビロ:BioPBS™を使用した紙コップでのアルコールドリンク販売、スタジアムグルメでの食用花の使用
三菱ケミカルグループ:紙コップに使用するBioPBS™の製造
株式会社スマイル・株式会社テクノスタット工業:BioPBS™を使用した紙コップなど環境配慮型製品の販売
社会福祉法人デンマーク牧場福祉会:紙コップの堆肥化、食用花の栽培
一般社団法人Pay Forward Shizuoka:資源循環コーディネート
BioPBS™について
BioPBS™は、三菱ケミカル株式会社が開発、基本特許を有し、タイPTT Global Chemical社と折半出資するPTT MCC Biochem Company Limitedで製造する植物由来の生分解性樹脂です。自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されます。また、他の生分解性樹脂に比べ、低温ヒートシール性・柔軟性などで優れた性能を有しています。
通常、紙コップの内側には耐水性のためにポリエチレン(非生分解性樹脂)でラミネート加工が施されています。そのラミネート材料にBioPBS™を用いることで、紙コップ全体がコンポスト設備や土壌で分解可能になります。
