試合日程・結果2001年 試合日程・結果2001ヤマザキナビスコカップ 決勝:ジュビロ磐田 vs 横浜F・マリノス

試合日程・結果

     
ナビスコカップ試合中継   ナビスコカップ
2001 ヤマザキナビスコカップ  決勝戦 ジュビロ磐田 vs 横浜F・マリノス
試合日時:2001年10月27日(土) 14時00分キックオフ
試合時間 90分(延長30分/PK) スタジアム 国立霞ヶ丘競技場 観 衆 31,019人
気温 / 湿度 22.6℃ / 43% 天候 / 風 晴 / 弱風 ピッチ状態 全面良芝 / 乾燥
コミッショナー 細谷 一郎 主 審 モットラム 副 審 柳沢 和也、手塚 洋
第4の審判 山西 博文 記 録 杉本 雄二 HOME/AWAY  

得点ボード
ジュビロ磐田
0
0 前 半 0
0 後 半 0
0 延長前半 0
0 延長後半 0
0 横浜F・マリノス
  成 績  
  シュート  
  ゴールキック  
  コーナーキック  
  直接FK  
  間接FK  
  オフサイド  
1 PK 3

試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半25分[警告] 小村 徳男
45分[警告] 永山 邦夫
後半16分[警告] 中村 俊輔
西 紀寛(out) → 川口 信男(in) 後半22分[交代]
後半41分[累積警告/退場] 永山 邦夫
河村 崇大(out) → ジヴコヴィッチ(in) 前・後半終了後[交代]
前・後半終了後[交代] 金子 勇樹(in) ← 遠藤 彰弘(out)
大岩 剛 延長前半2分[警告]
延長前半6分[警告] 城 彰二
服部 年宏(out) → 前田 遼一(in) 延長前半14分[交代]
延長後半0分[交代] ナザ(in) ← 平間 智和(out)
延長後半9分[交代] 坂田 大輔(in) ← ブリット(out)
延長後半9分[交代] 木島 良輔(in) ← 城 彰二(out)
延長後半13分[警告] 松田 直樹

メンバー表

累積警告

ポジション

番号

選手名
  GK 12 大神 友明
  DF 2 鈴木 秀人
  DF 5 田中 誠
  DF 3 大岩 剛
  MF 11 西 紀寛
  MF 22 河村 崇大
  MF 6 服部 年宏
  MF 20 金沢 浄
  MF 10 藤田 俊哉
  FW 18 清水 範久
  FW 9 中山 雅史
スタメン

選手名

番号

ポジション

累積警告
榎本 達也 16 GK  
小村 徳男 5 DF  
松田 直樹 3 DF  
波戸 康広 4 DF  
平間 智和 15 MF  
遠藤 彰弘 8 MF  
永山 邦夫 13 MF  
ドゥトラ 32 MF  
中村 俊輔 10 MF  
ブリット 9 FW  
城 彰二 11 FW  
  GK 21 山本 浩正
  DF 14 山西 尊裕
  MF 15 ジヴコヴィッチ
  MF 13 川口 信男
  FW 24 前田 遼一
控え選手
下川 健一 30 GK  
ナザ 7 DF  
金子 勇樹 22 MF  
木島 良輔 17 FW  
坂田 大輔 29 FW  
鈴木 政一 監 督 ラザロニ
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中継リポート
試合前の状況
3年ぶりにここまでたどり着いたナビスコカップ決勝戦。今日は準決勝までと違い、この1試合のみで決着がつく。対戦相手は、近年の対戦では分の良いFマリノス。決戦の舞台となる東京・国立競技場は、雲ひとつない秋晴れとなり、日差しはやや強いが、非常にさわやかな空気が流れている。スタンドのほうは、距離的に近いFマリノスよりも、ジュビロ・サポーターの数のほうが上回っており、ウォームアップのために選手がピッチに登場すると早くも大歓声。ジュビロの3年ぶりの優勝に向けて、熱い期待がみなぎっている。
みどころ
今日のジュビロは、準決勝でのイエローカードによって奥と福西が出場停止。そして名波とヴァン ズワムは今日もケガで欠場ということで、福西のポジションに河村、奥の左サイドには金沢が入り、その他は先週の札幌戦と同じ。かなりフレッシュな布陣となっているが、98年にジェフを破って優勝したときも、大黒柱の中山やドゥンガが不在の中で、川口と高原の若い2トップが大活躍して4-0の快勝を果たした。今日も、そうしたラッキーボーイの登場が期待される。一方のFマリノスは、川口がイングランドに移籍したものの、それでも日本代表の常連3人を擁し、ジュビロにとっては未知の新外国人、ドゥトラとブリットが入っている。リーグ戦で不調な分、この大会にかける意気込みは強く、決して油断はできない。今日も、勝利に向けてすべてをかけて戦い、3年ぶりのタイトルと賞金1億円をもぎとってほしい!
15分まで
気合の入った表情で、両チームの選手たちが入場。今日もジュビロ・サポーターは手に手にサックスブルーとホワイトのパネルを持ち、ゴール裏のスタンドをきれいに2色に色分けしている。そして、ジュビロのキックオフでいよいよ試合開始。ジュビロは序盤から丁寧にパスをつないで自分たちのリズムを作ろうとしている。ボールの転がりはやや遅めだが、選手たちに戸惑いは見られない。3分/左斜めからのFK→藤田が大きなボールを蹴り、ファーの大岩が折り返し、河村がヘディングするが、大岩のところでラインを割っていた。6分/後方からのボールをうまく受けた城がドリブルからロングシュート→大きく左に外れるが、両チームを通じて初めてのシュート。7分/中盤でのパスカットを拾った清水が左サイドから縦にドリブル→中央に走りこむ中山にゴロのクロス→中山がわずかにDFに競り勝ちボールに触るが、GK正面。ジュビロ最初のシュートは決定的なチャンス。残念! ジュビロがボールをキープする時間が長くなっているが、Fマリノスも慎重な守りでなかなかスキを見せない。12分/右サイドに流れた清水がきれいに抜け出し、深い位置からセンタリング→中央で中山がつぶれ、その後ろから藤田が入ったが、わずかに足が届かず。惜しい! 13分/ペナルティエリア前右から中山が落としたボールを清水がダイレクト・シュート→ジャストミートしたが、わずかにゴール左に外れる。残念。ジュビロが押し気味のまま15分が経過。
30分まで
18分/ゴールほぼ正面30m近い距離からのFマリノスのFK→中村が左足でカーブをかけて直接狙うが、ゴール右に外れる。19分/セットプレーの後のFマリノスのカウンター→右サイドから平間に抜け出されるが、ジュビロ守備陣の戻りも早く、ペナルティエリアに入ったところでストップ。Fマリノスも徐々に反撃に出てきた。23分/Fマリノスの右CK→中村がニアに速いボールを入れ、競り合ってこぼれたボールを角度のないところからブリットがシュート→しかし大神ががっちりキャッチ。25分/こぼれ球の競り合いから中山を倒した小村にイエローカード。26分/カウンターから右サイドでボールを受けた平間が少し中に切れ込んで遠目から左足シュート→ゴール左ポストに当たって跳ね返る。素晴らしいシュートに一瞬ヒヤリとした場面。15分過ぎからは、中盤でのつぶしの早いFマリノスのペース。とても降格争いをしているチームには見えない。
45分まで
34分/清水と西で右サイドを押し込み、中に戻したところを河村がミドルシュート→当たり損ねてゴール左に外れる。34分/中山が右サイドでうまくボールを受け、そこから逆サイドに展開→最後は金沢が受けて、自力でペナルティエリア内に入ってシュートするが、DFに阻まれる。37分/ジュビロの右CK→服部がファーに蹴り、GKの上を越えたボールを大岩が折り返してそのままゴールに流れ込むが、そのまえのファウルの笛。39分/Fマリノスの右斜めからのFK→中村が中央を狙い、ゴール前で小村が頭でコースを変えるが、DFに当たってゴール左に外れる。これも、かなり危ない場面。その後のCKでの競り合いで鈴木が頭を打って倒れるが、無事に立ち上がる。42分/ペナルティエリア前で粘り強いドリブルをしたブリットが、わずかにDFをかわしたところから強烈な右足シュート→大神がファインセーブでゴールを死守。Fマリノスが自分たちの流れに乗じて、攻勢をかけているが、ジュビロの守備陣も最後のところで踏ん張っている。45分/西が粘り強いドリブルで右サイドを突破し、後ろに落とす→河村が左足でシュートするが、大きく上に外れる。そして、短いロスタイムで前半が終了。ここまでスコアは動いていないが、決勝戦にふさわしい中身の濃い好ゲームになっている。
60分まで
エンドが変わって両者とも自分たちのサポーター声援を背に受けながら後半がキックオフ。両チームとも交代はなし。0分/左サイドの金沢の突破を永山が激しく止めてイエローカード。立ち上がりから局面局面での奪い合いが激しくなっている。4分/服部の左からのクロスが中山にドンピシャ→中山が頭で叩きつけるが、GKにキャッチされる。残念。6分/中村のボールを受けた城がペナルティエリア内左で粘ってセンタリング→ボールが大きくブリットの頭を越える。後半に入っても、両チームとも中盤をコンパクトに保ち、スキのないサッカーを続けている。高いレベルの争いの中で試合は再びこう着状態になってきた。14分/ルーズボールの競り合いで、西が中村に膝を蹴られて倒れ、ピッチの外へ。
75分まで
16分/繰り返しのラフなプレーで中村にイエローカード。その後のFK→服部が左足で蹴ったボールが、ゴール前のつぶし合いを通り抜けてゴールに向かうが、ポストの左に外れる。治療を終えた西がピッチに戻った。19分/ジュビロの右CK→GKがパンチングしたボールを藤田が前に戻し、河村がバックヘッドでゴールを狙うが、ポストの右に外れる。残念! 21分/セットプレーのこぼれ球から左サイドの鈴木にボールが出て、右足でセンタリング→ファーに飛び込んだ中山がGKとぶつかりながら右足でボレー→バーに当たって真下に落ちゴールライン上でバウンドするが、副審はラインを越えていないと判定。惜しい!! 【交代】22分/西→川口。白いシューズを履いてピッチに登場した川口は、いつもの右サイドに。また河村が左サイドに出て、金沢が左のボランチに移動した。28分/平間が右から中へドリブルで切れ込み、中村の折り返しから左足シュート→ゴール左に外れる。両チームに少しずつ疲れが見え始めたが、いまだ得点なし。
90分まで(延長へ)
32分/ペナルティエリア前やや右約25mからのFK→服部が左足でゴール右を狙うが、GKにキャッチされる。疲れが出始めても両チームとも中盤がそれほどルーズにならず、なかなか決定的なチャンスが生まれない38分/先ほどと同じような位置からのFK→今度は藤田が右足で蹴るが、バーを越えてゴール右上の角に当たる。39分/金沢の右からのクロスをファーの河村が頭で折り返し、中央の中山がダイビングヘッド→しかしGK正面で、榎本にキャッチされる。惜しい! 終盤になってFマリノスにはほとんど点が入りそうな気配がないが、ジュビロにはゴールの予感が出始めている。【退場】41分/ペナルティエリア前で清水を倒した永山にイエローカード。これが今日2枚目で永山が退場。その後のFKは服部が低いボールで狙ったが、GK正面。1人多くなったジュビロが、ほとんど相手陣内で試合をしているが、最後の詰めが甘い。45分/ペナルティエリア前やや左から服部がミドルシュート→大きく上に外れ、服部が悔しがる。そして約2分のロスタイムで90分の終了を告げる笛。緊迫した好ゲームは、0-0のまま決着が延長戦に持ち越された。
105分まで
ジュビロ・ボールで延長前半がキックオフ。【交代】河村→ジヴコヴィッチ。Fマリノス/遠藤→金子。0分/川口が力強いドリブルで右サイドを突き進むが、センタリングはDFが身体を張って阻止。延長でもジュビロが激しい攻勢をかけているが、Fマリノスの守りの集中力も、まだ衰えていない。6分/川口の縦のドリブルを、城が後ろから引っ掛けて倒しイエローカード。その後のFK→藤田が左に流してジヴコヴィッチが左足で矢のようなシュート→バーの上の外れるが、強烈なシュートにスタンドからはどよめきが起こった。10分/服部のサイドチェンジから川口が右からセンタリング→ファーの清水が胸で受けシュート体勢に入ったが、直前でDFに足を出される。Fマリノスの守備陣は、本当によくシュートコースに身体を入れている。11分/ロングボールをDFがクリアミスしたところをブリットに拾われ、ミドルシュートを打たれる→ゴール左に外れたが、ややあぶない場面。【交代】14分/服部→前田。疲れの見える服部に変えて前田を投入。その直後に延長前半が終了。
120分まで(PK戦へ)
ついに延長後半に突入。【交代】Fマリノス/平間→ナザ。1分/Fマリノスの右CK→中村が絶妙のボールを入れたが、大神がパンチングでクリア。後半に入って、Fマリノスがまた息を吹き返している。服部が抜けたジュビロは、ジヴコヴィッチが少し中に入って、清水が左サイドの高い位置に移動した。5分/ペナルティエリア前でボールを受けた前田が、ドリブルで1人かわして右足シュート→わずかにバーの上に外れる。惜しい! 7分/ペナルティエリア前やや右25m弱のFK→藤田が右足でゴールを狙うが、バーを越えてネットの上に落ちる。残念。【交代】Fマリノス9分/ブリット→木島、城→坂田。最後の勝負にかけるFマリノスは、2トップを一気に交代。ジュビロだけでなく、Fマリノスにも守るだけでなく、点を取って勝とうという意思が見える。14分/ペナルティエリア前右からのFK→ジヴコヴィッチが左足で狙うが、ゴール左に外れる。そして、ほとんどロスタイムなく延長後半が終了。120分を通して両者得点がなく、決着はついにPK戦に持ち込まれた。
PK戦
先攻はFマリノス 1人目/中村:○左足でゴール正面に決めた。藤田:×GKの逆をついて正面に蹴ったが、榎本が足に引っ掛けてクリア。 2人目/坂田:○ゴール右上。中山:○ゴール左に強烈なシュート! 3人目/波戸:×右に蹴ったボールを大神が見事に読んで、完璧にストップ! ジヴコヴィッチ:×左を狙ったが、榎本に読まれて弾き出される。 4人目/ドゥトラ:×左足で右を狙ったが、ポストに当たって跳ね返る。前田:×右に蹴ったが、完璧に止められる。 5人目/小村:○ゴール右上に冷静に決め、Fマリノスの勝利が決定。内容的には完全に勝っていたジュビロだが、3人がPKを失敗して、目前にあったナビスコカップのタイトルを逃してしまった。
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試合後のコメント
鈴木 政一 
選手たちは本当に120分、PK戦まで、集中力を持ってチームとしてよくプレーしてくれた。結果を出すことができなかったのは、本当に申し訳ないと思っています。PK戦がどうこうというよりも、120分で1点も取れなかったのがすべて。水曜日にレイソル戦があるので、気持ちを切り換えて、レイソル戦の勝利に向けて全員で頑張っていきたい。
中山 雅史 
自分自身もチャンスがありながら決められなかった。悔しさはあるけど、みんなロッカールームでも気持ちを切りかえようとしていた。これで気持ちが落ち込むようなチームではないと思う。そういう精神的な弱さはない。逆に、これで次の目標に向かう新たな闘志が湧いてきた。
田中 誠 
せっかくここまで来て負けてしまったことは、本当に悔しい。でも、悔しがってばかりはいられないので気持ちを切りかえて、セカンドステージの5試合が残っているので、それに勝って、今度はすっきりした形で優勝を決めたい。この借りはセカンドステージで返したい。
藤田 俊哉 
すごく大きなチャンスを自分たちの手で逃してしまった。悔しい。PK戦では1番目に蹴った僕が外してしまって、みんなに連鎖反応を与えてしまったようで、本当に申し訳ないと思う。攻撃面では、もっとサイドの攻撃を徹底すべきだった。攻撃が真ん中に集中してしまった。でも、負けてしまったことは仕方ないので、セカンドステージのほうにこの流れを持ち越さないように、次に勝つことで修正していきたい。
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