5/30 トップチームトレーニング(午後)

練習レポート

5月30日(水)15時30分よりヤマハ大久保グラウンドで午後練習を行った。 午後の練習グラウンドは晴れ。 太陽が顔を出し、気温も午前を上回った。 練習前、ピッチに整然と並べられていたのはFK練習用の人形。 縦横にセットされた人形たちが選手たちを待つ――。

これらの人形を使って午後練習の冒頭に行われたのはピッチを広く使ったパス練習。 鹿児島キャンプで多く見られたこのメニューを2コートに分けて行い、グループ間の連動性を追求していった。 ボールを使った練習を行わなかった午前とは対照的に午後は全てのメニューでボールを使用している。

この中断期間に練習を進めていく上で複数のけが人が戦列に戻っていることは大きい。 右内側ハムストリングス肉離れでしばらく戦列を離れていた千代反田 充もその一人。 前田遼一、駒野友一、チョ ビョングクの代表組はチームを離れているが、20名を越えるフィールドプレーヤーがピッチ上でしのぎを削る。

左足を痛めしばらく戦列を離れていた木下高彰もすでに全体練習に合流しており、精力的な動きを見せている。 多少ブランクを感じさせたが、ひたむきにボールを追い駆け、先輩たちに必死に食らいついていた。 午後練習の最後に行ったフルコートのゲームでは右サイドバックを務めている。

ゲーム形式の練習でヘディングシュートを決める阿部吉朗。 右下腿ヒラメ筋肉離れでしばらく離脱していた背番号30もすでに戦列に復帰。 長期離脱の金園英学も復帰している前線のポジション争いはさらにヒートアップすることになる。 この中断期間が極めて過酷な“サバイバルレース”となることは間違いない!

ゴール前で写真手前からのクロスを競り合う藤田義明と小林裕紀。 午前にみっちりと走り込んだ選手たちではあるが、対人形式の練習がメインとなった午後も集中力を切らさず、随所に激しいコンタクトプレーを見せていた。 公式戦の有無にかかわらず、運動量や球際といった“本質”とチームとして目指す“スタイル”の追求は常に同時進行である。 “大久保キャンプ”の初日はとても有意義なものとなった。