8/9 選手会・スタッフ 岩手県山田町にてスクール活動(東日本大震災復興支援活動)
ジュビロ磐田は東日本大震災被災地復興支援の為、岩手県山田町総合運動公園サッカー場を訪れ、スクール活動を行いました。 今回、選手会からは、GK/1八田 直樹、MF/3 岡田隆、MF/7 上田康太、MF/9 太田吉彰、DF/14 坪内秀介、MF/17 清水貴文、DF/24 小川大貴、DF/25 櫻内渚、DF/28 石田崚真、MF/30 上原力也、GK/31志村滉、FW/32岩元 颯オリビエ、DF/33藤田 義明の13名とスタッフ8名が訪問いたしました。
スクール活動会場に向かう前に、山田町役場を訪問し、庁舎屋上より被災当時の状況や現状についてのご説明を受けました。 山田町役場の倉本収郎さんより「山田町では震災により約800名の死者・行方不明者を出し、役場周辺は津波後の火災の影響が特に大きく、震災後は青く美しい地元の海水浴場の使用が出来ない状態となっています。かつての街の中心地であった駅の周辺の開発を進めており平成29年をめどに復興を目指しています」とのご説明を受けました。 被災当時の写真と共に、町の中心を一望できる景観を眺めながら選手たちは説明を聞き入っていました。
山田町役場を後にし、岩手県山田町総合運動公園サッカー場に到着した選手たちはその足でスクール活動を開始いたしました。
前半部はウォーミングアップとして、「増やしオニ」や、規定の位置よりゴールネットを狙う「ロングシュートチャレンジ」などのゲームを行いましたが、子供たち開始早々からエンジン全開。 選手とともに笑顔がはじけます。
後半部は10チームに分かれてミニゲームです。 選手は「沢山走ろう!沢山走らなければ汗をかけないよ!」、「点を決めたらチーム全員で喜ぼう」など各人思い思いに子供たちに声をかけます。
ミニゲームが終わったら父兄の皆さんも一緒に集合写真撮影やサイン会。 FC山田ヴェルエーニを代表して荒川海くんより「ジュビロ磐田の皆さん、忙しいスケジュールの中、来てくれて本当に有難うございました。昨年は(つま恋での)プールや試合観戦に行かせてもらいましたが、今年はこうして僕らの地元でお会いできて嬉しかったです。山田町は復興の途中ですが、僕らがサッカーで元気よくプレーし、勝利することで町に明るさを与えられればと思います。本当に有難うございました。」と御礼の言葉を頂きました。
○大槌サッカークラブ・ジュニア 平館眞代表のコメント 「ここ数年は東北より静岡の地へ行かせて頂いておりました。今年はこのように選手・スタッフの皆様が我々の地に駆けつけて下さいました。こちらへお越し頂くことで選手やスタッフの皆様に今の被災地を見て頂ける点や、実際に多くの選手と触れ合えることで子供たちや父兄の皆さんにとっても大変貴重な体験となるはずです。大槌は最近、ようやく仮設のグラウンドが設置されましたが、まだまだ大きなグラウンドでサッカーを存分にできる環境には程遠い現状があります。だからこそ選手と、ジュビロ磐田の皆さんとこうして触れ合える1つ1つの機会が大切になってくるのだと思います。重要ことは継続することです。今後もこういった関係を続けていければと思います。」
○FC山田町ヴェルエーニ 倉本収郎代表のコメント 「今回このように多くの選手・スタッフの方にお越し頂き、まず感謝申し上げたいです。試合の翌日に新幹線を乗り継ぎ、盛岡からもバスで長距離を移動してこられたことを考えれば、本当にうれしい限りです。ジュビロ磐田さんとの交流は夏のイベントとして子供たちとその家族にとって、すっかり恒例となっています。ただ、一方で町でのサッカー熱、という意味では不足を感じています。今後の活動では自治体もうまくからめて継続していければと思っています。しかし、東北の子供たちにとっても、参加する選手にとっても“楽しい”と感じて取り組んで頂くことが最も大切なことだと思います。一緒に楽しみながら来年以降もこの貴重な交流を継続しいければと思っています。」
○ジュビロ磐田 選手会会長 櫻内渚選手のコメント 「本日こちらに来る前のイメージではもう少し復興が進んでいるのかと思っていました。しかし、こうして実際に訪れてみると、改めてまだまだ復興していない部分が多いと感じました。ただ、こちらの会場に着いた瞬間に感じたことですが、子供たちが本当に明るいです。サッカーを通じて少しでも彼らに明るい気持ちを届けられればと思っておりましたが、逆にこちらが元気を頂くことになりました。また、今回こうして我々が山田町・大槌を訪れ交流する機会・環境を与えて下さった皆様に感謝しています。静岡に来て頂き、我々の試合を観戦してもらうことも大切ですが、こうして我々選手・スタッフが東北の地に出向くこともまた大変重要で、意味があることなのではないかと感じました。震災以降、ジュビロと被災地の交流は続いてきましたが、これからもこの関係は変わらず継続していきたいと思います。」